2023.11.22

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今週末は「雪と寒さへの”覚悟”」が必要?気象予報士が解説|お天気コラム

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、北海道の暮らしにに役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

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札幌では11月11日に初雪が降りました。(平年より10日遅い観測)平年より遅い冬の訪れとなっていますが、今週末は一気に季節が前進。

冬型の気圧配置が強まり、冬の嵐になりそうです。

今シーズン初!「冬の嵐」がやってくる

道内での初雪の観測は、8つの気象台および測候所で行われています。

今シーズンは、10月21日に旭川で観測したのを皮切りに、11月10日には稚内、11日には札幌・函館・室蘭・網走、14日は帯広と、いずれも平年より遅い観測となっています。(釧路では11月22日正午時点、まだ観測されていません)

この時季は、雪を降らせるような寒気が流れ込んでも、一時的です。
また、今シーズンは平年より高めの気温で経過しています。

ただ、週末は一気に季節が前進。冬型の気圧配置が強まって、上空に真冬並みの寒気が流れ込むため、今シーズン初の「冬の嵐」になるおそれがあります。

「冬型の気圧配置」ってどういう仕組み?

そもそも「冬型の気圧配置」とはどういうものでしょうか。説明します。

こちらの天気図のように、西に高気圧、東に低気圧がある状態を(西高東低の)冬型の気圧配置と呼びます。

高気圧の周辺は時計回りに、低気圧の周辺は反時計回りに風が吹きます。

このため、高気圧と低気圧の間にある日本列島は北風になって、北から冷たい空気、「寒気」が流れ込みます。

天気図に描かれている線は「等圧線」と呼び、この線が多ければ多いほど風が強まります。これが、冬型の気圧配置が強まるということです。

こちらは、24日(金)朝9時の予想天気図です。

まさに西高東低の冬型の気圧配置で、北海道付近にも等圧線がたくさん見られ、強い冬型の気圧配置が予想されます。

道内では金曜日から土曜日にかけて、日本海側を中心に警報級の風に雪を伴う、暴風雪となるおそれがあります。また雪の量も多くなり、大雪や吹きだまりによる交通障害などにも注意が必要です。

北部や内陸では今回積もった雪が春まで残る「根雪」になるところがあるかもしれません。

また、土日の最高気温は0度くらいで一気に厳しい寒さになります。
この週末は、雪と寒さへの覚悟が必要です。

今シーズン初の冬の嵐になりますが、暴風雪への備えはできていますか?

停電のおそれがあるため、懐中電灯やポータブルストーブの準備、また使えるかどうかの点検をしておくといいでしょう。また、車の中にはスノーブラシやスノーヘルパーの準備、立ち往生に備え、スコップや毛布、防寒着も積んでおきましょう。

暴風雪の備え(気象庁HPより)

お出かけの際は、最新の気象情報や交通情報の確認もお忘れなく!

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<PROFILE>

文・イラスト: HBCウェザーセンター 気象予報士 児玉晃

HBCテレビ「今日ドキッ!」の番組内でも独特(?)なイラストを使って天気をお伝えしています。HBCウェザーセンターのインスタグラムも開設!予報士のゆる~い日常も見られますよ。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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