一方で、中島公園についても、今後の活用に関する検討が始まっています。
中島公園の周辺では、再来年の完成をめざし、国際的な高級ホテルが入る、地上14階建ての複合ビルを建設中です。
また、札幌パークホテルを含めたエリアに建設予定の大規模な国際会議場は、コロナの影響で計画が延期されていましたが、来年度から検討が再開されます。
公園の利用者からはこんな声が。
「昔はスケートリンクがあったり、球場があったり、プールもあったりした。ビルを建てるのは、そういう時代の流れかもしれないけど、東京と同じにならなくてもいいと思う」
「いろんな外国の人が来れるようなオープンな場所になればいい」
公園の整備に関しては、大通公園とよく比較される道外の公園があります。
名古屋の久屋大通公園は、1949年に整地工事が始まり、1955年完成。
中心部の名古屋タワーから南北に2キロほど伸びる公園で、大通公園とよく似ています。
老朽化などの理由で市民や観光客の足が遠のいていましたが、2020年に公園整備を民間の事業者から公募。
カフェや小売店など民間のノウハウを公園運営に活用し、ブランドショップやレストランの並ぶ姿に生まれ変わりました。
検討会メンバーでもある、北海商科大学の池ノ上教授の考えとしては、「人を集めるのが目的だった名古屋の手法が、札幌市にそのまま当てはまるかは疑問」とのことでした。
むしろ、周囲の商業施設の間で、「憩いの空間」としての機能が、より求められるのではとの意見です。
大通公園と中島公園のあり方の検討会は今後あわせて6回開かれ、2024年度中には改修後の姿が見えてくることになります。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年11月16日)の情報に基づきます。
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