2023.11.22
出かける会期中は、作家ら本人が日替わりで“店番”を担当するそう。
この日、小田さんと共に店番をしていたのは、フリーのデザイナー兼イラストレーターの「やまだ るみ」さん。手に持っているのは、ご自身が作った絵本に登場するキャラクター「ねずくん」のぬいぐるみ。
「ねずくん」をはじめ、かわいらしい動物たちが登場するオリジナルの絵本には、「Love(愛する)」や「Happy(幸せ)」といったテーマのもと、優しいタッチのイラストに、シンプルかつどこかに心に染み入る文章が添えられている。
「子どもはもちろん、大人たちにも、この絵本を手に取ってもらえたら」と、やまださん。贈り物にもよさそうだ。
「そうそう、今回はクリスマスの贈り物にピッタリな作品が揃っているんですよ」と、小田さん。注目の作品を紹介してくれた。
たとえば……
こちらのトナカイのオブジェは、札幌在住の作家、蝦夷蛇苺(エゾヘビイチゴ)さんの作品。布で作られた、あたたかみのある作品は、道外からも注文の問い合わせが多いという。
こちらは、札幌在住の作家、ゴトウマキエさんによる作品。ゆる~い表情がキュートな、ネコちゃんたち。ハンダゴテなどの機材で木材を焼き付け、焦げ色をつけて描かれた一点モノ。根強いファンも多いとのことで、取材中も、“まとめ買い”をしていくお客さんを見かけた。
他にも、ギャラリーには、ポストカードやアクセサリーなど、クリスマスムード満点な雑貨が、所せましと並べられている。作品を並べるディスプレイ用の棚も、小田さんの手作りなんだとか。
今回の作品展について、小田さんは次のように話す。
「クリスマスの期間ってなにかと忙しいじゃないですか。僕ら作家の場合も、クリスマス用の作品づくりを終えたと思ったら、すぐにお正月用の作品づくり。締め切りに追われて、クリスマス当日は、ゆっくりできる時間があんまりないんですよ」
「だからこそ、クリスマスへの“憧れ”みたいなものを、一か月以上かけて、この空間に詰め込みました。忙しい毎日を送っている人たちこそ、この作品展でクリスマスムードを楽しんでもらえたらと思います」