2023.11.08
育む子どもが自分で自分の体を守れるようになるためには、自分で考えられるようになるのが大切です。
おすすめなのは 「突然聞く」 。
一緒にお出かけをしたタイミングで、
「今ここで誰かが迎えに来たらどうする?」
「お母さんが倒れて病院に運ばれたんだって、知らない人に声をかけられたら?」
という風に、今もしここで、一人のときにこういうことがあったらどうする?と具体的に聞いてみるんです。
答えを聞くことで、子どもがどれくらいわかっていて、どの辺をまだ理解できていないのか、親自身も整理することができます。
例えば、防犯以外にも応用できます。私は娘と札幌駅にお出かけしたときに、「生理」についてこう聞いてみました。
「今ここで生理がきたらどうする?」
すると娘は
「普段からナプキンを持っておく」
「いいね!じゃあナプキンを持ってなかったらどうする?」
「近くのドラッグストアで買おうかな」
「いいねいいね。でもドラッグストアがなかったらどうするんだろう」
「・・・」
ってなると、ああそこまでの想定まではないんだなってわかる。そうしたら、
「コンビニとか、(札幌駅なので)家電量販店でも売っているよ」
なんて補ってあげるんです。
「じゃあ学校だったらどうする?」なんてさらに会話を発展させて。
小学生になると、自分で考えさせてあげて、色んなパターンを想定するというのは、ただこちらが教えるというのとは違う効果があると思います。
前回、「変質者」の先入観をもっていませんか?というお話をしましたよね。
今は「変質者」と言われる人たちも「いい人」を装って近づいてきます。
例えば犬の散歩のふりをして…なんてケースだとどうでしょう。
犬の散歩をしているだけで、なんか近所の人なんだっていう安心感とか、動物が好きなんだからいい人なんだっていう心理がどうしても働いちゃうんですよね。
そういうことも想定して、子どもには伝えたほうがいいと思います。
また、そうした「変質者」に遭遇したとき、どこに逃げるかというお話。
私は、 密室や2人きりになるところには逃げ込まない方がいい という風に伝えています。
コンビニ、ガソリンスタンド、ドラッグストア、病院、郵便局…
それも、例えば習い事に行くまでに「ここで何かあったらどうする?」って聞いて考えさせることを忘れずに。
こういうときって、真面目な子であればあるほど陥りやすい盲点があるんです。
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