「大学生の時に、ラリーに出会いました。
ラリー大会を見に行ったとき、表彰されている知人のドライバーとコ・ドライバーが目配せしていて…
その姿がとても仲が良く見えて、うらやましいと思ったのがきっかけです。
『やってみたいな…』と、心の声が思わず出てしまい、それを聞いた友人たちがやってみなよ!と、声をかけてくれました」

「車のこともラリーのことも何もわからない私でしたが、メンバーが色々教えてくれましたね。
わからないなりに九州地区の大会などに参加すると、各地で友達ができたり、メンバーとの仲が深まったり…、それが楽しくてやめられなくなりました」

「学生時代、ドライバーとして1人で走る別のモータースポーツもやってみましたが、2人で協力して行うラリーのほうが性に合っているなと思い、ラリーのコ・ドライバーをしています。」

学生時代にラリーと出会った北川さん、大学卒業後もラリー競技を続け…2010年に全日本ラリーでデビューそしてクラスチャンピオンになりました。
その後、2019年発足したチーム「Rally Team AICELLO」のコ・ドライバーとして活躍。2021年、2022年、そして2023年と、3年連続全日本ラリー選手権でクラスチャンピオンに輝いています。

チームの仲間と(写真は本人提供)

「チームアイセロ(北川さんが所属するチーム)は主要メンバーが6人で、お手伝いしてくれる方含め、多くても10人くらいの少人数で競技をしています。
ここのコースがどうだとか、タイヤがこうだとか…チームメンバーみんなで話し合って協力します。
ラリーは自分自身との戦いという気持ちもあるので、チーム内だけじゃなく、他のチームの方にもタイム良かったね!等と言ってもらえるのでうれしい。
ラリーはチーム内外問わずとても雰囲気が良くて楽しいです!」

メンテナンス作業中のようす(写真は本人提供)

紗衣さんもメカニックと一緒にメンテナンス作業もおこないます。

元F1ドライバーのHeikki Kovalainen選手と。(写真は本人提供)

ドライバーは、元F1ドライバーのHeikki Kovalainen(ヘイキ・コバライネン)選手。

「ヘイキさんは、おしゃべりが好きで、とてもお茶目。私がミスしても怒ったことはない、紳士的な人なんです。競技に関してはとてもストイックで、自身の移動中の飛行機内では、コースを覚えるために必ず動画のチェックしています」

これはドライバーが走るのに専念するために作られたペースノートと言われるもの。

ラリー初心者の記者にもわかりやすく説明していただきました。

「競技本番前にレッキと呼ばれる下見走行をします。2回走行できるので
1回目にカーブのキツさや、直線部分の長さなどを確認し、書き留めたペースノートを作ります。
2回目は、実際にコ・ドライバーがペースノートを読み上げて、気になった点など修正します。
コ・ドライバーは、ドライバーが走ることだけに真剣になれるようサポートします、秘書のような役目ですね。ドライバーが『一緒に走りやすい、やりやすいよ』と言ってくれるのがとてもうれしいです!」

日本を飛び回るので、各地で仲間たちと美味しいものを食べるのも楽しみ

「ラリーは男女関係なく楽しめるモータースポーツです。気になった方は気軽に声をかけてください!皆さん、優しく色々教えてくれますよ」と話します。

今後は、11月に愛知県で行われるラリージャパン(WRC・世界ラリー選手権) に参加予定です。

「応援よろしくお願いします!」

Youtubeチャンネル: Rally Team AICELLO

***

※2023年10月の情報に基づきます。

取材:村田峰史
文・写真: akanu(あかぬ)
編集:Sitakke編集部・ナベ子

<ライター・akanu(あかぬ)プロフィール>
北海道の空知(そらち)地方在住、生まれも育ちも空知!生粋の空知っ子です。
食べること・散歩することが好きで「何食べようかな…」と考えながらよく散歩しています。他には犬が大好きで、見ているだけで幸せになります…!空知に住んでいるからこその「これが空知!」という発見や、空知で頑張っている方たちをそっと応援していきます! Instagramも更新中!

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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