2023.11.05
暮らす「大学生の時に、ラリーに出会いました。
ラリー大会を見に行ったとき、表彰されている知人のドライバーとコ・ドライバーが目配せしていて…
その姿がとても仲が良く見えて、うらやましいと思ったのがきっかけです。
『やってみたいな…』と、心の声が思わず出てしまい、それを聞いた友人たちがやってみなよ!と、声をかけてくれました」
「車のこともラリーのことも何もわからない私でしたが、メンバーが色々教えてくれましたね。
わからないなりに九州地区の大会などに参加すると、各地で友達ができたり、メンバーとの仲が深まったり…、それが楽しくてやめられなくなりました」
「学生時代、ドライバーとして1人で走る別のモータースポーツもやってみましたが、2人で協力して行うラリーのほうが性に合っているなと思い、ラリーのコ・ドライバーをしています。」
学生時代にラリーと出会った北川さん、大学卒業後もラリー競技を続け…2010年に全日本ラリーでデビューそしてクラスチャンピオンになりました。
その後、2019年発足したチーム「Rally Team AICELLO」のコ・ドライバーとして活躍。2021年、2022年、そして2023年と、3年連続全日本ラリー選手権でクラスチャンピオンに輝いています。
「チームアイセロ(北川さんが所属するチーム)は主要メンバーが6人で、お手伝いしてくれる方含め、多くても10人くらいの少人数で競技をしています。
ここのコースがどうだとか、タイヤがこうだとか…チームメンバーみんなで話し合って協力します。
ラリーは自分自身との戦いという気持ちもあるので、チーム内だけじゃなく、他のチームの方にもタイム良かったね!等と言ってもらえるのでうれしい。
ラリーはチーム内外問わずとても雰囲気が良くて楽しいです!」
紗衣さんもメカニックと一緒にメンテナンス作業もおこないます。
ドライバーは、元F1ドライバーのHeikki Kovalainen(ヘイキ・コバライネン)選手。
「ヘイキさんは、おしゃべりが好きで、とてもお茶目。私がミスしても怒ったことはない、紳士的な人なんです。競技に関してはとてもストイックで、自身の移動中の飛行機内では、コースを覚えるために必ず動画のチェックしています」
これはドライバーが走るのに専念するために作られたペースノートと言われるもの。
ラリー初心者の記者にもわかりやすく説明していただきました。
「競技本番前にレッキと呼ばれる下見走行をします。2回走行できるので
1回目にカーブのキツさや、直線部分の長さなどを確認し、書き留めたペースノートを作ります。
2回目は、実際にコ・ドライバーがペースノートを読み上げて、気になった点など修正します。
コ・ドライバーは、ドライバーが走ることだけに真剣になれるようサポートします、秘書のような役目ですね。ドライバーが『一緒に走りやすい、やりやすいよ』と言ってくれるのがとてもうれしいです!」
「ラリーは男女関係なく楽しめるモータースポーツです。気になった方は気軽に声をかけてください!皆さん、優しく色々教えてくれますよ」と話します。
今後は、11月に愛知県で行われるラリージャパン(WRC・世界ラリー選手権) に参加予定です。
「応援よろしくお願いします!」
Youtubeチャンネル: Rally Team AICELLO
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※2023年10月の情報に基づきます。
取材:村田峰史
文・写真: akanu(あかぬ)
編集:Sitakke編集部・ナベ子
<ライター・akanu(あかぬ)プロフィール>
北海道の空知(そらち)地方在住、生まれも育ちも空知!生粋の空知っ子です。
食べること・散歩することが好きで「何食べようかな…」と考えながらよく散歩しています。他には犬が大好きで、見ているだけで幸せになります…!空知に住んでいるからこその「これが空知!」という発見や、空知で頑張っている方たちをそっと応援していきます! Instagramも更新中!