一方、 9月にオープンしたのは「平塚ジンギスカン」。
焼肉一筋35年の料理長が選び抜いた、「特上肉」が自慢です。
この店の半年前の姿は、コロナ禍でテレワークをする会社員などが利用する「コワーキングスペース」でした。
平塚ジンギスカンの平塚雅祟オーナーは「元々はずっと飲食で(事業をやっていた)。コロナが終わるまで、飲食が復活するまでと思って、コワーキングスペースをやっていました」と話します。
「最近は観光客もたくさんいらっしゃっていて、ジンギスカンがどこの店も予約が取れない状況ということもあったので、焼肉よりもジンギスカンが客が入ると思った」といいます。
北海道遺産ジンギスカン応援隊・隊長の千石涼太郎さんは、このブームについて、「新型コロナウイルスが2類から5類になると言われてから、出店が増えてきている。いろいろな飲食店の店舗が空いた、ジンギスカン店を開くのにハードルが低いのも1つの大きな要因」と話します。
ジンギスカン店が増えている理由を、千石さんはこう分析します。
①札幌中心部に多くの空き店舗ができたので新規参入しやすい
②ジンギスカン店は開業のハードルが低い
→メニュー数を作る必要がない、客が調理するので、材料費、人件費ともに最低限で済む
③家で食べる文化の減少
→断熱がしっかりした北海道の家では特に匂いが気になり、片付けの面から外で食べるものへと変化しつつある
→歓送迎会などの飲み会や、道外の人をもてなす為に外で家族以外の人とわいわい食べるものになっている
実際に取材したお店でも、道内客はもちろん、日本人観光客のみならず、インバウンドも続々来ていて、連日満席なんだそうです。
お店のジンギスカンは、味付けや部位などこだわりもそれぞれ。
楽しみ方も広がるかもしれません。
【羊肉焼肉平和園 羊匠亭】(8月オープン)
住所:北海道札幌市中央区南5条西5丁目
営業時間:午後4時~午前0時
【平塚ジンギスカン】(9月オープン)
住所:北海道札幌市中央区南1条西4丁目
営業時間:午後4時~午前0時
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年9月22日)に基づきます。
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