2023年6月、北海道蘭越町で、地熱発電の調査掘削現場から、突如蒸気が噴き出しました。
蒸気が止まった今、風評被害にさらされつつも、日常を取り戻すべく戦っている農家や温泉宿の思いを取材しました。
連載「じぶんごとニュース」
6月29日、北海道蘭越町で、地熱発電の調査掘削現場の井戸の地下200メートル地点から蒸気が噴出しました。
現場付近からは、基準を大きく上回るヒ素や硫化水素などを検出。
およそ2カ月後、掘削会社の三井石油開発は、ようやく蒸気の噴出を止め、井戸をセメントと砂利でふさぎました。
9月上旬に現場を見に行くと、やぐらから蒸気は見えず、大湯沼周辺は以前の静けさが戻っていました。
ただ、住民は「風評被害が1年で終わるとは思えない。信頼を取り戻すまで何年かかるかわからない」と危機感を募らせています。
7月に開かれた掘削会社による2回目の住民説明会。
「らんこし米」が有名な農業のマチでは、農地が蒸気噴出現場から遠いため、当初から農作物に影響はありませんでした。
しかし、農家は取引先から去年収穫した米の品質検査を求められたり、突然契約をキャンセルされたりするなど、風評被害にさらされていました。
蒸気が止まった今、風評被害にどうやって立ち向かうのでしょうか。
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