早いもので、あれから5年が経った。

2018(平成30)年9月6日午前3時8分頃に発生した北海道胆振東部地震。そして、その地震が引き起こした日本初となるブラックアウト(全域停電)の記憶は、いまだ我々の脳裏に鮮烈に刻まれている。

電気、水道、食料、燃料など、あらゆる物事が「この先どうなるかわからない」という未曾有の状況の中、地震発生22分後の午前3時30分から9月9日午後4時まで、緊急放送を含めおよそ69時間30分にわたって生放送を行ったのが、地元コミュニティ放送局のFMいるかだ。

1992(平成4)年の開局以来、常に地域と近い距離を保ちながら放送を続け、台風や地震などの災害時は緊密な地域情報の発信に力を注いできた。そんな同局にとっても想定の範疇を超えたブラックアウトという絶対的危機の中、あのとき局内では、そして放送では何があったのか振り返る。

局長の宮脇寛生さん。彼を含め13人の体制で69時間30分の生放送を乗り切った。

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