2023.09.29
ゆるむ元気いっぱいの赤ちゃんがついにデビューです。
札幌市円山動物園で、北海道内で初めて誕生したアジアゾウの赤ちゃんの一般公開が、9月15日から始まりました。
歓声に包まれたゾウ舎。
足早に入ってきた人たちの視線を集める、メスの赤ちゃんゾウはこの日で生後27日になっていました。
1日2キロのペースで、すくすく成長し、体重は公開日時点で183キロになりました。
赤ちゃんゾウは1日1キロ体重が増えるのが一般的で、円山の赤ちゃんゾウは通常の2倍!
順調すぎる成長ぶりです。
来園者の中には、ニュースやSNSで赤ちゃんゾウの様子をチェックしていた人も大勢いて、「実物の方が何百倍もかわいくて、びっくり」と笑顔で見つめていました。
この一般公開初日は開園前の時点で駐車場が、すでに満車!
公開は午前10時半からの予定でしたが、その30分前には、ゾウ舎に600人以上の行列ができました。
そんな様子を感慨深げに見つめていたのが、ゾウの飼育担当でリーダーを務める小林真也さん。
「一般公開まで無事にこぎつけられたので、もう感無量です。ここまで来られて」
結局、あまりの人の多さに、公開時間は20分前倒しに。130人ずつ、10分交代の入場制限をかけての公開スタートになりました。
ゾウ舎は広く、一度に130人が入れるので、待ち時間も思っていたより短くなります。
そんなフィーバーをよそに、赤ちゃんはたくさんの人に囲まれても気にすることなく、お母さんのパールの真似をしたり、離れて遊んでみたり。
実にのびのび過ごしていました。
このときはまだ、屋内エリアだけでの公開でしたが、すでにこの時点で、ある訓練をしていました。
それが、屋外に慣れるためのトレーニング。
休園日の9月13日、HBCのカメラがとらえたのは、屋外エリアに出てきた赤ちゃんです。
赤ちゃんが屋外に出るのはこの日が2回目。
屋外エリアだと、屋内よりも近い距離でゾウたちを見ることができます。
ぱやぱやの毛も太陽に輝いてはっきり見えます。
何より、屋内だと「ちいさーい!」と声が上がる赤ちゃんゾウですが、屋外で見ると意外に大きいんです。
赤ちゃんでもやっぱりゾウさん!屋内とはまた違った様子がみられます。
柵を隔てたエリアにいるニャインは、赤ちゃんがとっても気になる様子で、何度も近づいて鼻をのばし、会話しているよう。
そして、休園日にもかかわらず、そんなゾウを見守る人たちがちらほら。
園内の売店などで働く従業員たちです。
園側から、赤ちゃんが人に慣れるために見に来てほしいと「お願い」されていたといいます。
そのお願いに協力しつつ、今のうちに赤ちゃんゾウを一目見たいと休日返上でやってきたのだとか。
そんな売店では、公開初日にあわせて、赤ちゃんゾウグッズも登場しました!
それが、赤ちゃんゾウの写真と誕生日が記された記念のドリンク缶です。
直前まで試行錯誤を重ね、前日にぎりぎり仕上がったのだといいます。
ミュージアムショップマルヤマの亀畑佳幸さんは「北海道初のゾウの赤ちゃんで、出産も日本初の方法(準間接飼育下での出産)。その反響がすごく大きいのを感じている」といいます。
一方、午後に入り、赤ちゃんの様子にある変化が…
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