2023.09.22
暮らす北海道内各地でクマの出没が相次ぐ中、自治体の職員らを対象に、札幌市でヒグマ対策を学ぶ初の野外訓練が開かれました。
連載「クマさん、ここまでよ」
道路の真ん中を歩くクマ。
9月7日夜、道北の苫前町で撮影された映像です。
体長1.5メートルほどのクマが小学校の駐車場に入り込み、草花が踏み倒されていました。
一方、道南の福島町では9月8日、水産加工会社の作業場に侵入したクマが、スルメイカおよそ20キロを食い荒らしました。
相次ぐクマの出没を受け、9月13日、札幌市南区で、市街地に現れたクマへの対応を学ぶ研修会が開かれました。
道が開いた研修会には、自治体の職員や警察官など22人が参加。
去年10月に実際にクマが出没し、駆除された場所で、電気柵の取り付け方や、草刈りの必要性などを学びました。
また、クマと遭遇した際に使う撃退スプレーの実践演習も行われました。
参加した人は、「スプレーを小出しにするのではなく、ずっと押し続けることを教えてもらったので、練習しておくのは必要だなって思いました」などと話していました。
これからの季節、クマは冬眠前に餌を求めて活動が活発になるため、今後も警戒が必要だと言います。
道立総合研機構の釣賀一二三自然環境部長は、「食べられるものを求めてクマが人里に移動する、活動することがあるかもしれないです。生ごみなどの管理はしっかりすることが大事だと思います」と話していました。
研修会は10月に旭川市でも開かれる予定です。
「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵は、「クマここ」でお伝えしています。
連載「クマさん、ここまでよ」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容はHBC「今日ドキッ!」放送時(2023年9月14日)の情報に基づきます
■クマがサケマスを食べる…札幌の住宅地でも?知床の「楽しい解決策」から考える