2023.09.28

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3時起床23時就寝…もっと勉強したい56歳【連載】星のまなびや~札幌発・夜間中学校に集う人々(6)

「もっともっと勉強したい」

カマルさんらが作った今年の運動会のプログラム

その思いをカマルさんは「運動会をみんなでやろう。家族や友だちも参加できるイベントをみんなでやろう」とクラスメートに提案し、賛同者を集め、学校と相談し、スポーツ交流会とは違ったもう一つの運動イベントとして、「運動会」を生徒が自主運営する形で実現させました。

運動会は、去年に続いて今年も7月に行われ、生徒に加えて大勢の家族らでにぎわいました。

金澤カマルさん(56歳)

カマルさんは、学校が終わって帰宅し、就寝するのは毎日午後11時ごろです。その4時間後の午前3時には起きて、また仕事へ向かいます。

「電気関係の資格を取りたいと思っているんです」。

カマルさんには現在、高校3年生の息子もいて、去年、日本国籍を取得しました。学校の勉強に加えて、資格試験の勉強も始めました。子どもの頃、母親に言われた言葉をようやく実践するかのように、「もっともっと勉強したい(本人談)」と思っている日々です。

***

*注1)札幌市立星友館中学校は、入学を随時受け付けています。9月から12月までの間に受け付けの場合は来年4月入学となり、来年1月から8月までの間に受け付けの場合は来年5月から10月までの間の入学となります。詳細は同校へお問い合わせください。

*注2)北海道には公立の夜間中学校とは別に、元教員らのボランティアが運営する「札幌遠友塾」など民間の夜間中学(自主夜間中学)が3校あります。これらの中学は、学校としての認可を受けていないため、中学校の卒業資格を得ることはできませんが、週1回の緩やかなスケジュールで、既に中学校を卒業してゆっくり学び直しをする人や、日本語を習得したい外国人らが学ぶ場として1990年から存続しています。札幌市立星友館中学校は、札幌遠友塾の実績を元に、週5日制の公立中学校として開設されました。

◇文:HBC・油谷弘洋

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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