2023.08.24
出かける北海道生まれ北海道育ち。生粋の道産子であるHBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)が、趣味である「登山」と「山ごはん」を連載。
山登り初心者でも楽しめる、お手軽✕絶景の山をご紹介します。
第7回は、日本最北の百名山「利尻富士(利尻山)」。
5合目までは前回の記事でご紹介しました!
この記事では5合目から山頂までの道のりをお伝えします!
5合目あたりから植生が変わっていき、急登になります。
晴れていれば太陽の光が降り注ぐであろう道が、この日は雨が降り注ぎ風が吹き荒れる道となりました。
登山開始から1時間半後、6合目の第一見晴台に到着!相変わらず真っ白です。
6.5合目には鴛泊コースで初のトイレブースがあります。ルート上には3つのトイレがあるので、必要であれば適宜使用しましょう。
中に入ると、便器が置いてあるので
このように持参した携帯トイレを設置して使用します。
使用済みの携帯トイレは下山まで持ち歩くことになるので、タイミングはよく考えましょう。
さあ、歩きますか…。
太ももとふくらはぎがつりそうなので、ストレッチをしてから歩きます。
かなり大変だったのが、7合目と8合目の間。
ジグザグした道とガレ場をひたすら登っていきます。ものすごく長く感じた…。
登山開始から2時間半後、第二見晴台。
先に休憩している人がいましたが、ここで引き返すとのこと。
第二見晴台から10分程度。8時すぎに長官山に到着。この大きな岩が目印です!
雲の隙間から一瞬見えた景色!晴れていたら、ここも絶景ポイントらしいです。
長官山から10分ほどの下り道を歩くと、避難小屋があります。
こんな感じ。横にトイレブース②があります。
雨風をしのげてありがたいですね…私は休んだら歩けなくなりそうで、休憩しませんでした。
避難小屋から40分程度で9合目につきます。
登山開始から4時間ほど…ふくらはぎと太ももが痛い!
ストレッチしつつ行きましょう。ここにもトイレ③があります。
9合目の標識にはこんな文字も!!「正念場」
ドキッとする言葉です。
一瞬見えた景色!遠くに海が見えます。「あの麓から歩いてきたんだ。私たちすごいね」としみじみ。
9合目から山頂までは1時間ちょっと。急な登りと滑りやすい道。雨も強くなって、まさに「正念場」という道。
すれ違う人に毎度「あとどれくらいですか!?」と聞き、励ましてもらいながら登りました。
到着ーーーーー!!!!
登山開始から5時間。10時20分に山頂着です。
あまりの嬉しさに泣いています。最後に動画を載せましたが本当に泣いています。
山頂には6人くらいのパーティーの方々がいました。おそらく私よりもかなり年上。すごく元気...!!
写真を頼まれシャッターを切り、何も見えませんねと話すと「アハハッ!また来る理由ができちゃったね!」と。
この言葉にまた感動して泣く私。これがいわゆる「ハイカーズハイ」なのでしょうか…?
今回は雨の中なので、山頂での料理は断念しましたが、しっかり持ってきたごはんは楽しみました。そして、下山後にも、夏の利尻ならではのお楽しみが…
次回の記事でお伝えします。
※北海道の山に登るときは、クマについても知っておきましょう。「クマに出会ったら」「出会わないためには」の基本の知恵は、HBCのサイト「クマここ」で、専門家監修のもとまとめています。
文:HBCアナウンサー・堀内美里(ほりうち・みさと)
北海道生まれ・北海道育ち。2021年入社。HBCテレビ「グッチーな!」「吉田類 北海道ぶらり街めぐり」、HBCラジオ「平野龍一のミライの扉」を担当。登山歴3年。おいしくごはんを食べるために山に登っています。登山の魅力はインスタグラムでも発信中
■連載「堀内美里の言いたいことは山々ですが」
■「クマに出会ったら」「出会わないためには」基本の知恵:「クマここ」
■週末の天気は、毎週金曜の夜にHBCウェザーセンターがお伝えします:連載「お天気コラム」