2023.08.26
SitakkeTVカメラの前に現れた、2頭のクマ。
子グマが木に体をこすりつけ始めました。スリスリ…ずいぶん熱心です。
旭川市が、ことしからNPOに委託して始めた「ヘアトラップ」。
地面に打ち付けた木に、鉄線を巻きつけます。
木に体をこすりつける、クマの習性を利用した調査です。
クマが体をこすると鉄線に毛がつき、その毛からDNAをとって、年代や性別などのクマの特徴を調べます。
ほかの場所で採取されたDNAとも比べて、同じものがあれば、行動が少しずつ見えてきます。
NPO法人もりねっと北海道の代表・山本牧さんは、「クマは年代・性別によって行動パターンが違うので、それがわかった上で、それに合わせた対策をする」と話します。
じぶんの住む地域に、どんなクマがいるのか。
知ることが、対策の第一歩になります。
「それぞれの地域が持っている環境を、クマ対策に合わせて考えるとどうなるのかは、地域地域でやっていかなきゃいけない」
そう話すのは、NPOの新メンバー・吉沢茉耶(よしざわ・まや)さん。
以前は、北海道のある小さな村で、家族と暮らしていました。
そこに現れた1頭のクマが、吉沢さんの生き方を動かします。
小さな村のストーリーと、旭川のこれからは、連載「クマさん、ここまでよ」で詳しくお伝えしています。
連載「クマさん、ここまでよ」
暮らしを守る知恵のほか、かわいいクマグッズなど番外編も。連携するまとめサイト「クマここ」では、「クマに出会ったら?」「出会わないためには?」など、専門家監修の基本の知恵や、道内のクマのニュースなどをお伝えしています。
※掲載の内容は取材時(2023年7月)の情報に基づきます。