2023.09.18

暮らす

いつかは訪れる「親が亡くなった後」。慌てる前に知っておきたい、実家の片づけ方法

あまり考えたくありませんが、いつかやってくる両親との別れ。特に遺品整理は、亡くなった方との思い出が蘇ってきたり、あまりの量でどこから手をつければいいのかわからなくなったりしますよね。今回は、札幌市在住の整理収納アドバイザーの筆者が、実際に遺品整理に携わった経験を交えて片付けのやり方をお伝えします。

片づけの手順

STEP1:思い入れがない場所から片づける

見ると両親を思い出すモノはなかなか処分が難しいですよね。まずは、あまり思い入れがなさそうなキッチンの食材から片付けるのをおすすめします。

片付けの判断基準:賞味期限

食材には賞味期限があるので、ご両親が好きなモノでもそのまま保存しておくのは難しいです。賞味期限が切れたモノや、自分の家庭で食べないモノは潔く処分しましょう。

STEP2:紙類の片付け

どのご家庭でも多くなりやすい紙類ですが、親世代は特に多いです。紙類の整理が苦手な人が片付けをする場合、大量の紙類があると躊躇してしまいますよね。

片付けの判断基準:1枚ずつじっくりと読む

封筒に「重要」と書いてあるとすべて大事だと思ってしまいがちですが、読んでみると本当に重要なモノは少ないです。お知らせだったり、取扱説明書だったり、ご提案書だったりすることはよくあります。「よくわからないから見るのが嫌だ!」と思わず、しっかりと読むと必要なモノ、必要ないモノがわかりますよ。

STEP3:雑貨類

家中にたくさん飾ってあったり、引き出しを開けたらびっちりと入っていたりするかもしれません。

片付けの判断基準:思い入れのあるモノだけとっておく

ご両親のモノだからといってすべてとっておいては、持ち帰ったあと、住んでいるお家がパンクしてしまいます。ご両親を感じられるモノや、見たりさわったりすると安心するモノを選んでみましょう。

まとめ

見ると辛くなるモノもたくさん出てくると思います。時間が解決してくれることもあるので、辛くなる間は無理をしないでおきましょう。急ぎで片付けなければならない事情があるときは、プロにお願いするのも一つの案です。遺品整理は、ご両親との思い出を大切に残し、気持ちを前に進めるための作業だと思っています。残すモノは、持ち帰っても困らない量を厳選していきましょう。

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文:佐藤ゆきこ(整理収納アドバイザー)
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【ライター:佐藤ゆきこ PROFILE】
元ストック大好き、超ズボラだった整理収納アドバイザー。第2子出産4か月後の夫の転勤で、子どもが増えたのに以前より小さいお家へお引越し。そこで片付けを学び、モヤモヤが晴れていく。「片付けでお悩みの方にも、この気持ちを体感してもらいたい」という思いから活動中。

【画像】keisukes18 / PIXTA(ピクスタ)、筆者自宅

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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