暑さが続く時期に、特に注意が必要となるのが、車の中への子どもの置き去りです。
北海道・函館市の幼稚園では事故を未然に防ぐため、送迎バスに、ある特別な装置を設置しました。
連載「じぶんごとニュース」
7月19日、函館市の認定こども園高丘幼稚園で行われたのは、送迎バスで子どもたちの置き去り事故を防ぐための訓練です。
運転手がエンジンを止めると、途端に車内に「ピーピー!」と、高い警報音が響きます。
「ヒロックボタン」と呼ばれる装置。運転手が車内の後ろまで行って、ボタンを押すまで鳴り続けます。
その際に、子どもたちが置き去りにされていないかをチェックすることができるのです。
もし仮に、運転手がヒロックボタンを押さずにバスを離れてしまうと、5分後に大きなクラクションが鳴り、周囲に異常を知らせる仕組みです。
幼稚園の保護者も、「こういうブザーがあって置き去り事故を予防できるのであれば、とても素晴らしい」と歓迎していました。
高丘幼稚園の蒲生由美子園長は、「人の目で第一に安全をチェックする体制を取っているが、それだけでなく確実に子どもたちの命を守る環境を整えるために、装置を設置した」と話します。
国は、幼稚園などの送迎バスに対して、こうした置き去り防止装置を2024年3月までに設置することを義務づけています。
連載「じぶんごとニュース」
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2023年7月19日)の情報に基づきます。
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