みなさんはパーソナルカラー診断をご存じでしょうか? 簡単に説明すると、お肌を美しく見せる色を知る手法です。
筆者は札幌市東区にてイメージコンサルティングサロンを運営し8年目になります。
そんな筆者は高校2年生の秋、友人から「ダサいから友達をやめたい」と言われたことがあります。
自身でもセンスがないと認識していた筆者が、パーソナルカラーリストの資格を取得し、どのように現在にいたるのか……今回はそんなお話をシェアさせていただきます。似たような悩みをお持ちの方のお役に立てばうれしいです。
息子が1歳2ヶ月のある日、夫から突然の離婚の申し出。当時の筆者は専業主婦。そんなとき、同い年の子どもを持つママ友が、自宅でベビーマッサージを開業しました。“家でも働くことができる”……新しい道がひらけた瞬間でした。
前職の経験で、会社を休むことへのトラウマがありました。子育て中は、風邪や学校行事で有給休暇を取る機会が増えます。その点、自営業なら学校行事や子どもの予定を優先してスケジュールを立てることができます。決まった収入が得られない不安はもちろんありましたが、自分の人生を自分で計画できる自営業の道はとても魅力的でした。
筆者が唯一得意だった科目が美術です。美術系の大学出身なので、最低限の色の知識がありました。
「色の知識を活かせたらうれしい!」でも、その仕事は日曜勤務がメインのため、日曜日に子どもを見てもらえないシングルマザーの筆者には難しい選択でした。
ところが、「ねぇ! グラデーションを使ったパーソナルカラー診断って知ってる?」この友人からの一言が、筆者を今の道に進めるきっかけとなります。JPFCA理事長のブログを読み、似合う色を“感覚”ではなく“理論”で見つける方法、また色彩学に基づき似合う色を測る手法に感銘を受けます。
「自宅で、自分の得意分野を活かしながら、仕事と子育てができるかもしれない!」そうして筆者はカラーリストへの道を進むことになりました。
みなさんは自分に似合う口紅の色をご存じですか?
筆者は、美術系出身なので色の扱いは慣れていましたが、“似合う色”は専門外。さらに、服は色以外に、デザイン・素材・サイズ感なども大きく関係します。カラーリストの資格を取得後、イメージコンサルタントに必要な学びを深めると、“肌色を美しく見せる色”、“お顔立ちに似合う服”、“スタイルUPさせるバランス”がわかるようになりました。
すると「ダサい」と言われたことがある筆者が「おしゃれだね」「ステキだね」と言われることが圧倒的に多くなりました。人から褒められたり、認められたりする経験。それが自信へとつながっていくのを感じました。
離婚を言い渡され、自分への自信をすっかりなくしていた筆者に、再び自信を持たせてくれたのがパーソナルカラーでした。
「自分に自信がありますか?」と聞かれたら、「YES」と答えられますか? 筆者は自己肯定感がかなり低いタイプでした。ところが、外見が変わると気持ちや行動に変化が起こるのが人間の不思議なところ。たとえば、着物を着ると、いつもよりおしとやかな動きになったりしますよね。毎日袖を通す服も、これと同じ効果があります。
過去にコンサルティングを受けた106名のお客様にアンケートを取りました。実に93.4%の方が「パーソナルカラー診断を受けてよかった」と回答。その理由は「自分に自信がもてるようになった」この答えが断トツ1位です。
自分が選ぶ服やコスメに自信を持つと、いつもより視線が上を向き、姿勢さえも良くなります。すると、周囲に与える印象が変わります。周囲から褒められる経験が増え、より自分に自信がつく。このステキな循環が起こるのが、パーソナルカラーやイメージコンサルティングの真髄です。
離婚した筆者は、女性としての自信をなくし、母親としての自信もなくしていました。そんな傷ついた心に、パーソナルカラーは“ありのままの自分をステキに見せるツール”として寄り添ってくれました。イメージコンサルティングを通じて、過去の筆者のように「こんな私でもステキなところがあるじゃない!」と自信を持つためのツールとして活用していただきたいです。
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文:山本よしみ(aft色彩認定講師/着こなし美人ナビゲーター)
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【ライター:山本よしみ PROFILE】
札幌で小3男子を育てるシンママ。高2の秋「ダサいから友達やめたい」と友人に言われ外見の大切さを痛感。離婚をきっかけに、専業主婦からパーソナルカラーリストへ転身。現在はaft色彩講師、カラーリスト認定講師、顔タイプや骨格アドバイザーとして活動中。「心理学+ファッション」を取り入れたメルマガが大好評。
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