2023.05.11
みがく
刺し子が大好きな北海道中札内村在住の筆者がお届けする、簡単手軽に刺し子を楽しむ記事。
前回は刺し子の基本的な技法をご紹介しながら、コースターを作りました。

前回のレッスン:【第1回】コースターを作る
第2回目の今回は、「変わり花刺し」模様のくるみボタンのヘアゴムを作ります。

和柄なので袴や着物にもぴったりなんです。100円ショップの道具で簡単にできるので、早速作っていきましょう!

道具は全て100円ショップのDAISOで揃えることができます。生地はおうちにあるはぎれで充分。無地で厚みがないものを選ぶと良いでしょう。糸は好きな色を用意しましょう。針も刺し子針がなければ手縫い針でもOK。

DAISOの『くるみボタン』キットは簡単に作ることができるのでおすすめです。いろいろなサイズを取り扱っていますが、38mmのものを購入しました。キットの中に入っている型紙を使用します。


『くるみボタン』キットに入っている型紙を布の上に置き、チャコペンで円を描きます。

生地をカットします。

円の少し外側までカットしましょう。

5mmの方眼線を描きます。

初めに十字に線を引き、5mmを測って線を引くと描きやすいです。

方眼線の出来上がりです。

基本的に刺し子は玉結びや玉止めはしません。裏もきれいなことが刺し子の魅力の一つだからです。
今回、裏は金具で見えなくなってしまうので、簡単に玉結びをして処理をします。

裏から針を入れ、線に沿って刺します。
縦と交わる箇所は開けて刺します。

2段目からも同じように刺します。

裏はこのようになります。
端を少したるませておくと、ツッパリ防止になります。

同じように下の段まで刺し進めます。

次に縦も同じように刺していきます。

方眼線が消えてきたら描き足してください。

縦横が終わりました。
次に斜めを刺していきます。

斜めは引っ張りすぎないように気を付けてください。
優しく糸こき(布地と糸をなじませること)をしましょう。

次の段は1マス開けて刺します。間違いやすいので注意しましょう。

このようになります。

裏です。
反対側の斜めも同じように刺します。

完成です。

刺し子をした生地をくるみボタンに仕立てていきます。
生地、金具(ツルツルの方)、透明の土台をはめていきます。

下から、土台、生地、金具の順に置きます。
金具を土台にはめ込みます。

はめ込んだら、周りの生地を内側に折りこみます。

その上からもう一方の金具(突起がある方)を乗せます。

その上にプラスチックの道具をこのように乗せます。

音が鳴るまで押してはめ込みます(少し硬いので力が必要です)。

しっかりと金具が中に入り込んでいるか確認します。

取り外したら完成です。

ゴムを付けます。


金具の輪にゴムを通して輪っかを作り、ゴムを通します。

かわいいヘアゴムの完成です!

色違いで何個でも作りたくなってしまう可愛さです。親子でお揃いも素敵ですね。
YouTubeでも解説していますので、ぜひご覧ください。
刺し子は、必要な道具を揃えやすく手軽に始められる点が魅力です。今回ご紹介した方法を参考に、ぜひ自分だけのヘアゴムを作ってみてくださいね!
第3回目は、北海道ならではの鳥をモチーフにした刺し子をご紹介します。次回もお楽しみに!
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文:さしこのさなのん(刺し子講師・草木染作家)
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【ライター:さしこのさなのん PROFILE】
十勝中札内村で活動。3児の母。2015年、子育て真っ最中に出会ったのが刺し子。夢中で刺し子をしているうちに糸や布を染めるようになる。手染め糸を中心に販売をはじめ、今はInstagramを中心に刺し子の楽しさを伝えている。
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