2023.02.19

暮らす

暖房費を節約するには?建築家から学ぶ、暮らしのヒント!空気の流れと太陽の力

食料品の相次ぐ値上げ…燃料代も高止まり…
電気料金は30%以上の値上げが発表されました。

家計に厳しい今こそ知ってほしいのが、建築家の暮らしの提案です。

建築家の建てる家には、物価高対策のヒントがぎっしりと詰まっていました。

連載「じぶんごとニュース」

灯油代、月わずか2万円!

森に接した住宅街に完成した、4人家族が住む家。

玄関がある1階は、バス・トイレと収納スペース。

らせん階段の途中にあるロフト部分に、寝室と大型収納を設けています。

2階は、大きな窓があるリビングダイニングキッチンです。

開放的なこの家の、延べ床面積は、21坪。

高木貴間建築設計事務所の高木貴間(たかぎ・よしちか)さんは、「一般的に言うと狭小住宅の部類に入る」と話します。

1階に設置したFFファンヒーターの灯油代は、月、わずか2万円に抑えました。

高木さんは、「床下を温かい空気がめぐって、上に上昇していく。熱は上に上がるので」と話します。

2階の窓で冷やされた空気は、窓の下の穴から1階に下がり、温められ再び上昇。

コンパクトで間仕切りがないことが、自然に空気が流れ、効率のいい暖房を可能にしました。

太陽の力で暖房費を抑える

高木さんが考える暖房費を抑える最大のポイントは、「太陽」です。

中古住宅を大規模改修した高木さん夫婦が住む自宅で、太陽の力を体感します。

2階は、風呂や寝室などがある「高気密高断熱の部屋」に…

天井がない「外のリビング」…

そして「3面窓の部屋」に分かれています。

この日の札幌は、最低気温がマイナス10度でした。
朝、暖房を切ってから8時間近く経った「3面窓の部屋」に入ると…

なんと、室温は26度!

高木さんは、「ビニールハウスみたいなもの。太陽の日射によって室内が暖かくなっています。天気が良い日は35度以上になる。真冬で35度です」と話します。

一方、直射日光で高温になる夏は換気が必須ですが、無理に部屋にこもらず、隣の「外のリビング」で過ごし、雨が降ったら、快適な「高気密高断熱の部屋」に移動します。

暖房はパネルヒーターで、都市ガス料金は月およそ3万円です。

高木さんは、「ランニングコストを抑えたいという人は多い。リスクヘッジという意味では、熱源を限定しない。例えば電気とガスを混ぜたり、電気と灯油を混ぜたりが、最近は多い」と話していました。

***

太陽の力を活用した、ほかの建築家の家も取材しました。
ホームセンターで、電気料金の値上げをきっかけに売り上げを伸ばしている「電気を使わない暖房設備」と合わせて、お伝えします。
⇒【この家に詰まった、暖房費の節約ヒントとは?電気を使わない知恵…ホームセンターでも

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は放送時(2023年2月6日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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