2023.02.17

出かける

ジュエリーアイスの出現を予測!観光の参考に…ホームページで試験公開

真冬に海岸に打ち上げられ、「氷の宝石」とも呼ばれる「ジュエリーアイス」。

いつ出会うことができるのか?
予測するシステムが、開発されました。

「ジュエリーアイス」は、十勝川で凍った氷が海に流れ出て、角が取れた状態で、砂浜に漂着したものです。

十勝の豊頃町の大津海岸には、寒さが厳しい、この時期にしか見ることができない「自然の贈り物」との出会いを求めて、毎年、多くのカメラマンや観光客が訪れます。

このジュエリーアイスについて、北見工業大学の吉川泰弘准教授は、どのようなメカニズムで砂浜に打ち上げられるのか、研究を重ねていて、このほど、民間企業とともに、出現を予測するシステムを開発しました。

吉川准教授

吉川准教授は、「社会的なニーズのある分野だなと。今までの研究の知見もあるので、予測できないかと思ったのがきっかけ」と話します。

システムでは、ジュエリーアイスを「気温」や「潮位」、「風向き」や「風速」などのデータをもとに予測します。

砂浜に打ち上げられる可能性を
・「かなり期待できる」
・「期待できる」
・「期待できないかも」
の3段階で、10日先まで判定し、今シーズンからホームページで試験公開しています。

ホームページより

吉川准教授は、「将来的にはこのシステムを使って、観光客の方はある程度、目安をもって来られるような参考の資料にしていただきたい」と話します。

「網走の海岸に大量の氷の塊が流れ着いている」という情報がもたらされ、確認に来た吉川准教授。
これも「ジュエリーアイス」なのでしょうか?

吉川准教授「中も綺麗。透明度が高いのが氷なのが一面ありますので、全部ジュエリーアイスのような氷だと思いますね」

網走の海岸に漂着した氷の塊は、大きいものよりも、小さい方に透明度の高い氷が多くありました。

吉川准教授は、「直径12~13センチの円がくりぬかれていて、ワカサギ釣りの穴かなとも思っています。ワカサギ釣りができる湖から、流れてきているのかなとも思う」と分析します。

「ジュエリーアイス」は、環境や条件が揃えば、豊頃町以外の海岸でも見られる可能性があるということで、吉川准教授は、網走の海岸の氷についても調べることにしています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU

※掲載の内容は放送時(2023年2月6日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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