きょう1月20日は「大寒」で、日本記念日協会により認定された「シマエナガの日」!
過去に配信した「シマエナガ」の記事で反響の大きかった記事をお届けします。(初公開日:2022年11月11日)
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正面から見ると、とっても小さな〝雪だるま〟が木の枝に止まっているような…。その雪だるまが、こっちを見つめて、首をかしげて、微笑みかけているような…。キュートすぎる「雪の妖精」こと シマエナガに、あなたも会ってみませんか?
いつもは雪が降る頃にならないと、人里におりてこないシマエナガですが、今年は夏の終わりくらいから姿を見せ始めています。もしかしたらこの冬は、10年に1度くらいの〝シマエナガの当たり年〟の予感です。
では、どうしたらシマエナガに会うことが出来るのでしょう?
まずは、1本目の動画をご覧下さい、時間は1分間。
ポイントは、シマエナガの〝鳴き声〟です、ここ大事です!
シマエナガの体重は、8グラムほどです。スズメがおよそ25グラムなので、単純計算で3分の1。
さらに、先ほどご覧いただいた動画はすべて、4倍のスローモーションで撮影したものなので、実際のシマエナガは4倍のスピードで動いています。
なのでシマエナガは、〝とっても小さく〟って〝せわしなく動く〟小鳥なのです。もしすぐ近くにいたとしても、〝目で見て見つける〟ことはほぼムリというのが現実。
いちばんの手がかりは、シマエナガの独特な〝鳴き声〟です。
次の動画も、〝鳴き声〟を意識してご覧ください。以前に編集した動画なので、ちょっと音楽がじゃまですね、ごめんなさい。でも〝鳴き声〟はしっかりと聞こえています、時間は1分7秒です。
こちらも、4倍のスローモーションの映像なので、実際には4倍のスピードで動いています。カメラを見つめて微笑んでいる写真は、本当に〝偶然に撮れたモノ〟がほとんどで、ずっとこっちを向いているってことは、まずもってありません。
ただ、そんなシマエナガちゃん達が、群れで、すぐ近くで、姿を見せることがあります。それは「カエデ」の木などから〝樹液〟が出ている時です。シマエナガちゃん達は、この甘〜いメイプルシロップが、何より大好きなのです。
寒さが続いた後、気温が急にプラスまで上昇したときなど、「カエデ」の木から樹液がしみ出してくるときがあります。そんな〝樹液〟を見つけたシマエナガちゃん達は、チュウチュウ吸い付いて木から離れません。その姿は、まるでクワガタか、カブトムシのよう。
ごくまれに、しみ出した〝樹液〟が凍り、ツララのようになることがあります。そんなツララを見つけたら、もうそれは大ラッキー。ツララの近くで待っていれば、シマエナガの群れがまもなくやって来ます。
続いての動画は、長さ30センチを越える、樹液のツララに集まるシマエナガの群れ。これだけ長いツララは、なかなか見ることは出来ないですねー。
2分3秒の動画です。
このあと、ツララは木から落ちてしまいました。どれだけ甘いものなのだろうか?とどうしても気になって、拾って口に含んでみたら、ほんのりとした甘みがしました。
自然界では、わずかな甘みさえとても貴重なものなのでしょう、わずかな甘みでも、シマエナガちゃん達が夢中になるほどの魅力があるのですね、きっと。
冬の間、シマエナガたちは群れで行動していて、その数は、多ければ10羽を超えることも珍しくありません。ただ、同じ所にジッとしていないで、群れで、広い範囲を回遊してしています。
札幌市内であれば、円山公園、宮丘公園、真駒内公園、旭山記念公園をはじめ、もっとマチに近い公園や雑木林にもシマエナガは見ることが出来ます。
今年の冬は、シマエナガに会える確率が、いつもよりグンと高いと思います。健康づくりのお散歩をかねて、〝シマ活〟始めてみませんか?
文:インスタグラム「北海道3大かわいい動物」プロジェクト / ami_papa