この1年、よく耳にした言葉…「急激な値上がり」。
食品の値上げにつぐ値上げ…
スーパーに行くたびに驚き、ため息の出る1年でした。
・4月:40年以上も貫いた価格が…
・8月:欠かせない食材が…
・10月:最大の値上げの波
・一方、「値上げしない」店も!
・値上げで市役所に行列?
・スーパーで聞いた、いまお得な食品
最初の値上げの波は4月…。
子どもの味方「うまい棒」は、40年以上、「10円」を貫いてきましたが、原材料費の高騰で、ついに2円の値上げに踏み切りました。
札幌には、この影響を受けた会社が…
札幌・中央区の「インフィニットグループ」は、福利厚生で、社員は「うまい棒」を食べ放題!多い月には2000本が消費されます。
この値上げに、社長の松井健太郎さんは「いやーショッキングです。というのは冗談で、2円なので、変わらず続けていきたい」と話していました。
「こんなに高いの?」思わず声を漏らした人も多いのでは?
タマネギは去年の不作が響き、今年の夏ごろまで、異例の高値が続きました。
ふっくらジューシーなハンバーグに、飴色タマネギひと玉分が入ったオニオングラタンスープ。
洋食レストランにタマネギは欠かせません
8月、函館の「カフェ&レストラン ビーズ・ビー」の平山憲オーナーシェフは、「2月3月になったら例年であれば2000円くらいで買えたものが4000~5000円。値上げも考えないと…」と話していました。
そして10月…。
およそ6700品目!今年最大の値上げの波が押し寄せました。
値上げ直前の週末に「駆け込み購入」が増えたのが「お酒」。
ビールは、増税以外での値上げはおよそ14年ぶり。ウイスキーも輸送コストが上がり、大幅な値上げです。
ただ、この手が通じないものも…。
食卓に上る機会が多い「牛乳」も値上げに。
スーパーでは、大手メーカーの牛乳を中心に10円から20円、販売価格が上がりました。
牛のエサ代の高騰などが、値上げの理由です
値上げラッシュの中で発見したのは…
「値上げしないことへの挑戦」!
6月、菓子メーカーの「シャトレーゼ」は、少なくとも来年3月末まで価格を据え置くことを宣言しました。
そのため、「コスト」をイチから見直し。
例えば、プリンが輸送中に崩れないよう固定するシートは、店に納品した後、捨てていましたが…
「ケース自体のデザインを変えて、そこにプリンを収めていく」形にしたことで、年間1000万円ほどのコストを削減。菅広美常務取締役は、「一日でも長くお客様に喜んでいただければ」と話していました。
値上げ、値上げ、また値上げの2022年。
こんなマチもありました。
市役所に行列が!
12月、網走市は「地域応援商品券」を無料配付。
1世帯1万円分、子育て世帯2万円分の商品券が市内での買い物などに使えます。
市民は、「ありがたい」「ハイヤーに乗るのでそれに使いたい」と話していました。
値上げしていないものを見つけるほうが難しい…
そんなスーパーの中で、ズバリ今、お得な食品は?
札幌・清田区の「フードD365バリュー」の店長は、「葉物野菜を中心に安く販売できている。当分野菜については安く販売していける」と話していました。
寄せ鍋に使える野菜をたくさん買っていく客も多いということです。
この1年間で、食品全体の平均の値上げ幅は14%。
1世帯あたりの負担は6万8760円増えたと試算されています。
来年の家計はどうなるのでしょうか?
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部IKU
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2022年12月21日)の情報に基づきます。
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