2022.12.27
みがく誰かにかけられた「一言」がきっかけで、心がふっと軽くなった経験はありませんか?
読者のみなさんから寄せられた「人生の“きっかけ”の一言」エピソードの中から、毎月選りすぐりのものを、ご紹介します。
11月募集分の大賞は、ペンネーム・目玉焼きさん(30~34歳)からの投稿です。
中学3年生の頃のことです。当時の私は、とにかく引っ込み思案でした。
もともとは活発な性格でしたが、視力も悪化したことで、ぶ厚いレンズの眼鏡をかけることになり、
また第二次成長期もあったことで、容姿へのコンプレックスを抱くようになったのです。
学校で身に着けるカーディガンや小物類は、黒や茶色など、
できるだけ目立たないような暗い色を選ぶのがクセになっていました。
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そんなとき、私を変えるきっかけがありました。
それは、学校祭の企画について話す、クラスの会議のときのこと。
クラスメイトのイメージカラーをみんなで考えて決めることになりました。
オレンジ、赤、黄色、ピンク…本当は、明るい色が好きだった私。
でもきっと「茶色か黒のイメージ」って言われるんだろうなぁ、そう思っていました。
私のイメージカラーをみんなで決める番が回ってきました。
すると、普段はあまり会話を交わしたことのない男の子が、こう言ったんです。
「●●さんのイメージカラーはピンクだよね。なんか、明るい色が似合いそう」
その言葉に対し、他の子がどんな反応をしたのか。
結局、学園祭でどんな企画をしたのか。
それらのことは、全然思い出せません。
でも、その男の子が「ピンク」を私に選んでくれたことが、とっても嬉しかった。
彼の言葉をきっかけに、少しずつですが、自分の中で変化がありました。
自分の好きな色を小物に選んでみたり、高校からは、眼鏡をやめてコンタクトレンズにしてみたり。
30代になった今では、オレンジ、赤、黄色、そして、「ピンク」。
私の好きな色を身に着け、毎日を楽しんでいます。
私の人生に鮮やかな彩りを与えてくれた、あの男の子。
高校までは一緒でしたが、いまはどこで何をしているかはわかりません。
もしまたいつか会えることがあるなら、ありがとうって、伝えたいです。
Sitakke編集部は、あなたの「支え」になった”きっかけの一言” を募集します。
ぜひ、あなたの人生の糧となった「一言」を、私たちにも共有してくれませんか。あなたが投稿してくれた「コトバ」が、誰かの“支え”になるかもしれません。
みなさんから寄せられた「一言」は、毎月、Sitakkeの中で厳選し紹介させていただきます。月間賞に選ばれたエピソードは、「Amazonギフト券2,000円」 のほか、札幌在住・元自衛隊員のイラストレーター・ヤマモトクミコさんがその一言をイラスト化してご紹介します。詳細は、WEBサイト「Sitakke」の記事をご確認ください。
みなさんからのご応募、お待ちしております!
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編集:ナベ子 (Sitakke編集部)
イラスト:ヤマモトクミコ