2022.11.20

暮らす

肉、果物、お茶にオイル。30品目特製ジュース、その中身。【函館・グリーンゲイブルズ】

米田時子(78歳)/グリーンゲイブルズ

ある時は、ケーキづくりについて。またある時は、赤毛のアンの世界観で統一した店づくりについて。大好きなピンクハウスで身を包むファッションに注目したこともあったし、そのこだわりから生まれる、オリジナルマスクを取り上げたこともある。そして、今回は―。それらの取材のたび「若さの秘訣」を訊ねては都度語られてきた『米田時子の約30品目ミキサージュース』の出番がようやくまわって来た。誠に勝手ながら、編集部的には“満を持して”の登場である。

こちらに並べた小皿の数々が、ある日のその中身。

取材当日のジュースの主な材料(ほうれん草、アボカド、オクラ、カニカマ、キウイ、キャベツ、サラダチキン、ショウガの蜂蜜漬、大根、バナナ、ブルーベリー、ミニトマト、リンゴ、鮭、レモンの蜂蜜漬、ツナ、ニンジン、パイナップル)

食材18品目のほか、液体や粉体、調味料などの材料がこちら。これらを入れて今回は全32品目のジュースとなった。なお、液体では、甘酒、牛乳、ルイボスティー、青汁などが入る。

飲み始めたのは70代を迎えた頃。それまで特に不調も不満もなく、肌年齢も常にマイナス20歳をマークして、楽しみながら年を重ねていた米田さんだが、今後も変わらず、できるだけ“長く細く”店を続けていくためにこのオリジナルドリンクを飲み始めた。

「もともと食が細くて、ドサッと一気に食べることができない」という米田さんにとって、このコップ1杯のジュースが忙しい朝の栄養となる。毎朝の習慣にして8年、きっと功を奏しているのだろう、日々楽しく店を営業している。

20代から体型が変わらず、数十年前の服を自由に着こなす米田さん。体型維持の話題では必ず「ハングリーに生きていきたい」と語る。「おなかがいっぱいになるのが苦手なこともあって、体型的にも精神的にもシャープに生きていきたいと思っています」ただ、店の営業だけでなく、庭を彩る無数のバラ達の世話や、パン、ケーキの仕込みで動きまわるため、摂取カロリーより消費カロリーが常に上回りがちだ。健康診断では唯一「痩せすぎ」を注意されるそうだが、そういう面でもこのジュースは米田さんの大事なカロリー源になっている。

「年をとるって、衰えるのではなく、今まで見えなかったものが見えたり、気づけなかったことに目が向いたり、私にとっては楽しいことがいっぱいです。80歳を迎えたら一体どんなひらめきがあるんだろうって今からすごく楽しみなんです。そのためにもこのジュースは欠かせないですね」。

米田時子さん。ピンクハウスを自身でリペアしたファッション、この日は黒を基調に全身をコーディネート。あと2年で80歳。食は細いが、牛ヒレのステーキが大好物だ。

完成したジュースは、ガラスのコップに2杯の分量。1杯は自分用で、もう1杯は店を手伝う娘の由佳子さんが飲む。なお、試飲させてもらった感想は「キウイの風味が意外と生きている」「鮭の味が少なければ飲みやすい」などなど。

(『peeps hakodate』105号・特集「函館健康生活。」より)

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