2022.10.27

育む

ごはん嫌いな子にもおすすめ!食べることがもっとたのしくなる「お米」をテーマにした絵本3選

子どもだけでなく大人も楽しめる絵本を、絵本セラピスト協会認定「大人に絵本ひろめ隊員」であるHBCアナウンサーの堰八紗也佳(せきはち・さやか)がご紹介します。

待ちに待った新米の時期がやってきました。北海道米は全国トップクラスを誇る生産量。『ななつぼし』『ゆめぴりか』など、さまざまな品種があります。さらなる美味しさを目指して日々進化し続ける北海道米。今回はそんなお米のひと粒ひと粒に感謝をしてもっとおいしくいただけるような絵本をラインナップ。お腹が空くこと間違いなし!? ですよ。

1.『1つぶのおこめ さんすうのむかしばなし』(光村教育図書)作:デミ 訳:さくまゆみこ

【あらすじ】
ケチな王様をこらしめよう! 算数のひらめきで村を救った女の子のお話。1粒、2粒、4粒、8粒……。30日目には、何粒? インドの昔話を細密画風に描いた楽しい絵本。左右に広がる大パノラマのイラストは、圧巻!(光村教育図書HPより)

ケチでおバカな王様から「毎日、前の日の倍の数だけお米を貰う」という約束を取り付けた女の子。たった1粒のお米が、30日目には何粒になったと思いますか?なんと、5億3687万912粒にもなったのです!王様の米蔵は空っぽに。かしこい女の子の提案を、ちゃんと計算できなかった王様の負けですね。

この物語は、インドに伝わる算数の昔話が絵本になったものです。数字の面白さに気づくとともに、「たったひと粒のお米でも無駄にできない」と思うきっかけになります。

ちなみに茶碗1杯のご飯は、お米何粒くらいだと思いますか?農林水産省のホームページによりますと、中盛りの茶碗1杯分で約3,250粒だそうです。世界には、たった一粒のお米も恵まれない子どもたちがいます。貧困をなくすためにも、食べられる分だけ取り、残さず食べるようというひとりひとりの心がけが大切です。

HBCアナウンサーによる小学校での読み聞かせ事業(*)で、この絵本を6年生に読み聞かせしたところ、児童からは「絵本は小さい子のものだと思っていたけれど、数字が出てきて自分たちの年齢が楽しめる絵本だと思った」という感想などが出ました。

札幌市立小野幌小学校での読み聞かせ事業(2022年7月)

2.『きょうのごはん』(偕成社)加藤休ミ

【あらすじ】

ネコがご近所を練り歩いて夕飯パトロール! ここのお家の今晩のごはんはなにかな? リアルな食べ物の絵はまさに垂涎ものです。(偕成社HPより)

加藤休ミ(かとう・やすみ)さんは、釧路市出身の作家。クレヨンとクレパスを用いた独特の画法で、ノスタルジックな情景や、滑稽味のある人物、リアルな食べ物を描写しています。
この絵本では哀愁漂う昭和の食卓を、ネコの目線になって、次々覗いていきます。オムライス、お寿司、うどん、コロッケ……。サンマは皮がパリッと、身はフワッと焼きあがっているのが伝わって美味しそう!まるで匂いまで漂ってきそうです。カレーは、じゃがいものホクホク感やルーの照りが食欲をそそります。カレーって、家によって具材も味も全然違いますよね。今すぐ、母の作る慣れ親しんだ味のカレーを食べたくなりました。
食卓を覗けば、それぞれの家庭にとって“今日がどんな日なのか”も見えてきます。絵の隅々までじっくり見ることによって、家族の会話まで聞こえてきそうです。これこそ、まさに“絵本”の醍醐味ではないでしょうか。

3.『おにぎりのひみつ』(フレーベル館) かとうまふみ

【あらすじ】
おばあちゃんが営むおにぎり屋さんは、美味しいと評判です。屋根裏に住んでいる小さな男の子は、おばあちゃんのおにぎり作りをこっそり覗きます。さて、美味しいおにぎりにはどんな秘密があるのでしょう……⁉小さな男の子の目線になって、おばあちゃんがおにぎりを作る様子を大アップで楽しめる構図です。絵本の世界に入り込んだような気分が味わえますよ!(フレーベル館HPより)

新米の便りが届いた季節にぴったりの絵本ですね。かとうまふみさんは、札幌在住の絵本作家で『ぎょうざのひ』『みそこちゃん』など、食育をテーマにした絵本をたくさん描かれています。
これはイメージですが、「おにぎり」は、「おむすび」と呼ぶと、さらに温もりのあるものに感じませんか?おむすびを通して、笑顔や人と人との繋がりが生まれることもあると思います。誰かの手で愛情込めて握ってもらったおむすびって、やっぱり美味しいですよね。
表紙の裏には、美味しいおにぎりを作るための、お米の研ぎ方や炊き方や握り方のコツも載っているので、絵本を読んだ後に子どもと一緒に作ってみるのもおすすめです。

まとめ

あなたは新米をどんなおかずと一緒に食べたくなりましたか?我が家の4歳の息子は、わかめおにぎりが大好き!

本当に美味しいお米は、塩だけでも十分なくらいですよね。ひと粒も残さず大切に味わいたいものです。
なんと、14年前は筆者もこんなに大きなおにぎりをペロリと食べていました!中には、梅干し・たらこ・昆布など、色々な具材が入っています。若かった……。

赤レンガ庁舎前庭にて

【補足*】
HBCアナウンサーによる小学校の読み聞かせ・・・
HBCが民教協(公益財団法人 民間放送教育協会)の補助事業として札幌市教育委員会と協力し、行っているもの

***
連載コラム・今月の絵本通信
文|HBCアナウンサー 堰八紗也佳
Instagram)も更新中!

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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