2022.10.08

ゆるむ

"癒やし"を求めるあなたへ。優しくゆらゆらと揺れる「極上のイス」に出会った話。

Sitakkeの連載「北海道3大かわいい動物」を担当しているami_papaです。いつもの連載では、みなさまから寄せられた、エゾリスやシマエナガなど、北海道で暮らす動物たちの写真をご紹介しています。

今回は動物ではなく「椅子」のお話をちょっと。

こちらの写真は、私のお気に入りの場所のひとつです。いつもは車から降りずに、窓を開けてしばらくの時間を過ごすだけのことが多いのですが、この日はたっぷりとした時間をここで過ごしました。実はこの日の午前、私は写真に写っている「椅子」を買ったのです。

きっかけは「“チェアリング”いいですよ!」と始まった、友人の言葉。
「お気に入りの食べ物・飲み物を持って、外でまったりと、椅子に座って過ごすんですよ」と。

私の「椅子を持って外に行くだけでしょ?」という反論に、友人はちょっと余裕のある上から目線(私がそう感じただけかもしれません…)の感じで、「“チェアリング”は、お散歩以上、キャンプ以下の、これまでになかった新しいアクティビティなんですよ」とか、「いつもの場所が、極上の癒やしの場に変わるんですよ」なんて魅力的な言葉をささやきます。で、私は「椅子」を見に行き、買っちゃったのです。

夕焼けになりそうな感じがして、海辺に移動しました。ここもいつも来る場所。

オレンジ色に変わる空をボーっとながめながら、持参したポットのコーヒーと、チョコレートをいただきます。なるほど、これまでなかった、ゆったりとした、なんにもしない時間です。「“チェアリング”いいですよ!」という言葉を思い出します。
確かに友人が言うように、私にとっての いつもの場所が、”極上の癒やしの場” になりました。

とはいえ、なにも遠くまで行く必要はありません
歩いて行く近所の公園でも、自転車でちょっと出かけるいつもの休憩場所でも、そこにお気に入りの椅子を広げたら、これまでとはまったく違った風景に出会えます、きっと。
家の近くの公園で、お子さんがお友達と遊んでいる間でも、お気に入りの椅子さえあれば、貴重なリフレッシュの時間になるかも知れません。
くつろげる椅子があるだけで、自分が風景に溶け込むような、自分がそのシーンの”ひとかけら”になったような充足感に満たされるのはなんとも不思議です。“チェアリング”…これ、いいかも。

愛せる椅子に出会うまで。

“チェアリング”にとって、愛せる椅子に出会うことは大切かも知れません。落ち着いてくつろげるモノでなければ、長い時間いること自体が苦痛になるし、ドーンと開放的な気持ちにもなれないかもしれません。
私の椅子選びがどんなだったか、ご紹介いたします。

椅子を探し行ったのは、「アルペンアウトドアーズフラッグシップストア札幌発寒」です。
100脚以上の椅子が、試し座り出来る状況で展示されているのが大きな特徴。
店員さんにお願いすると、さらに200脚の椅子を、触ったり、座ったり出来るという充実の品揃えが、お店選びの決め手でした。
実際に座ってみるのが大切…、さらに折りたたんだときの大きさの確認も重要です。

店長の、三岡広太さんにお付き合いいただきました。ご自身もキャンプが大好き、というアウトドアマンです。
「“チェアリング”に徒歩で行くか、自転車か、車か。はたまた、人目の多い公園だと、大きなリクライニングチェアはちょっと目立っちゃうということもあったりするので、自分の”チェアリング”スタイルを、ザックリとイメージしてから、選んだ方が良いかもしれません」と三岡店長。

最初にオススメしてくれたのは、強度、軽さ、そして驚異的な携帯性を兼ね備えた椅子などのデザインで知られるブランド、Helinox(ヘリノックス)の「コンフォートチェア」(税込15,180円)です。土台となるフレームをつなぎ合わせて、その上に座るための布をかぶせるタイプで、組み立てはとても簡単。1分もかかりません。

座面となる布は、フレームと4点でしか固定されていないため、腰や背中に自在にフィットして、包み込んでくれます。地面から座面までの高さはそれほどありませんが、窮屈な感じはありません。
逆に地面からの高さが少ない分、フレームが短くて済むので、折りたたんだ時の大きさ(小ささ)はご覧の通り。収納時のサイズは、13×13×35cmで、重さは約1kg。これなら”歩いてチェアリング”という方にもGOODです。

2つ目のオススメは、A&F(エイ アンド エフ)の「ADIRONDACKキャンパーズチェア」(税込11,550円)です。海外の優れたアウトドアギアを日本に紹介するA&Fが、自ら手がけたオリジナル商品です。三岡店長に座ってみていただきました。

1つめが「ローチェア」というのに対して、こちらは「ハイチェア」というカテゴリーなのだそう。包み込まれる感触はありませんが、首もと近くまで背もたれが伸びてゆったり。座面はあまり沈み込まずにしっかりとしています。「長く座っていていちばん疲れないのがこのタイプ」と、三岡店長。

「ローチェア」にくらべると「ハイチェア」は、折りたたんだ時のサイズが、やや大きくなりがちです。こちらの収納時のサイズは、14×14×108cm、重量は約2.9kgと、手に持って歩いての移動はちょっとキビシイかもしれません。
ただその分、「ローチェア」にはない、ゆったりとした安定感と、思い切って身をゆだねられる包容力は、かなりの快適さです。

ついに、運命の椅子?と出会った!?

次に見せていただいた椅子に、私はなんと“ひとめぼれ”をしてしまいます。これまでに見たことがない椅子…。
組み立てたフレームの2か所に、ゆりかごが吊されていて、ゆらゆらと揺れるのです。もうこれは、とにかく動画を見ていただくのがいいかと…。

背もたれに体重をかけると、ゆっくりとリクライニングして、夜に星を見るのにも良さそう…、と思ったら、
この椅子は「スターゲイズ ラグジュアリー」… ”星を見るための贅沢な椅子” っていう名前でした。
2002年に、アメリカで誕生したアウトドアブランドで、高い技術とデザイン性に優れる「ニーモ」の商品です。

座ってみると、ギュッと左右から抱きしめられるような、心地良い圧迫感があります。
そして、軽やかに、前後に揺れます…、椅子なのにハンモックのような”浮遊感”があって、これにメチャ癒やされます

しかも、折りたたんだサイズは、17×17×60cmで、重量は約3.3kgと、思った以上にコンパクト。そして、収納ケースもオシャレでございます。
お値段は、税込26,950円…。ですよね、そのくらいしますよね。

最近、動物だけでなく、星空の写真も撮り始めた私…。
“星を見るための贅沢な椅子”という名前の椅子とは、きっと運命の出会いだし…、家具屋さんで木の椅子を買ったらもっと高いよね…などと自分に言い聞かせ、意を決してお持ち帰り。コーヒーとチョコレートを買って、そのまま、最初の写真のお気に入りの場所へと向かったのでした。

まだまだ私も“チェアリング初心者”ではありますが、お気に入りの場所で、お気に入りの椅子に包まれて過ごすのは、シンプルだけれどもとってもステキな時間、オススメいたします!

今回、お世話になった「アルペンアウトドアーズフラッグシップストア札幌発寒」は、やはり実際に、座って、触って、椅子選び出来ることができるのが、GOOD。そしてスタッフの方々がみな商品知識が豊富で、とても頼りになる存在です。

アルペンアウトドアーズフラッグシップストア札幌発寒
・住所:札幌市西区発寒9条12丁目1−15
・電話:011―671―5800

※ 価格は、2022年10月4日の時点のものです

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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