2022.09.21
育む3歳の息子の父でもあるHBCアナウンサー・渕上紘行が、北海道内の公園や遊び場を巡る連載「公園ブラボー!」。子育て世代におすすめの遊び場情報を、自称“公園ハンター”がご紹介します。
子育て真っ最中の私が出会う、思わず「ブラボー!」と叫びたくなる、公園や遊び場を一つでも多くご紹介していきたいと思っています。まさに公園を”ハント"していく気分でお読みくださいね!
札幌から車で2時間ほど、日本海側に位置する道北のまち留萌市。日本一の加工生産量を誇る「かずの子」など水産資源に恵まれた港町です。その「道の駅るもい」に2022年4月、屋内交流・遊戯施設 「ちゃいるも」 がオープンしました。総工費5億円をかけて作られたこの施設には、その名の通り、“チャイルド” が “るもい” でゆっくり時間を過ごせる素敵な空間が広がっていました!
「遊戯ひろば」は“アクティブゾーン”と“クリエイティブゾーン”に分かれています。“アクティブゾーン”には、跳ねたり登ったり滑ったりできる遊具が点在しています。
メインはカラフルで温かみのある、車の形をした複合遊具。まるで積み木を大きくしたようです。トランポリンのような“エアトラック”は飛び跳ねてバランス感覚や体幹が鍛えられます。その奥にはクライミングウォールも!家庭では遊ぶことのできない遊具などを使って、自由に身体を動かし体力を育むことができます。
そんななか、気になる壁を発見!スケートボード練習場にありそうなカーブを描く木製の坂です。じーっと眺めているとなんだか大人でも駆け上がってみたい気持ちにさせられる不思議な壁です。
湧き立つ思いを感じつつ、ふと息子に目をやると、すでに駆け上がっていました(笑)しかし、上にいくほど急勾配なので、そう簡単に上れません。その難しさが子どもの闘争心に火をつけたようです。今度は助走を大きくとって勢い良く走ると、さっきより少し高いとところまで到達しました!
その後も、駆け上がっては滑り降りる行為を何十回も繰り返していました。なんとも単純な遊びですが、息子が最も夢中になった魅力的な遊具です。まさにシンプル イズ ブラボー!
実は、木の坂の裏側にも部屋が!スペースを有効に活用して絵本棚を設置しています。この大人が容易に入れない狭い空間が隠れ家のようで、子ども心を絶妙にくすぐるのです。私が少し覗き込むだけで、息子は大興奮して隠れたり逃げ回ったりしていました。
アクティブゾーンには“ベビーコーナー”も設けられているので、乳幼児も安心して遊ばせることができますよ。
ちなみに“クリエイティブゾーン”には、木製のキッチンや大型ブロックなど想像力を養うことができる遊具が置かれています。
遊具周辺の窓側には子どもを見守ることができるよう、保護者のために壁を背もたれにしてベンチが設置されています。
また、共用のカフェスペースからも大きなガラス越しに遊戯ひろばを眺められるような設計になっています。開放感があり、施設を利用する大人がみんなで子どもたちを見守っているような安心感に包まれています。ブラボー!
留萌市に話を聞くと、コロナ禍にもかかわらずオープンしてから4か月間で約6000人が利用し、特に夏休み中は札幌や旭川近郊など留萌市外からも多くの人が訪れたそうです。現在留萌市は大手アウトドア用品メーカーの『モンベル』と協力するなど、アウトドアを通した地域おこしを進めています。特に道の駅「るもい」は人・モノ・情報が集まる観光拠点として進化の真っ最中なのです。そんな地域の中核に完成した親子が集う新スポット「ちゃいるも」。今後、まちの発展とともにどんな賑わいを見せるのでしょうか。目が離せません!
こどもあそび度 ★★★☆☆
パパママ充実度 ★★★★☆
おすすめ年齢 小学生以下(中学生以上は利用不可)
・子ども1人につき利用料1回100円
・1日3クール制(1時間半)で1クール上限60人(事前予約可)
・年中無休(12/31~1/5は休館)
・カフェやアンテナショップも併設
・道の駅には広大な芝生公園(船場公園)・ドッグラン・パークゴルフ場も隣接
・駐車場は無料完備
住所:北海道留萌市船場町2丁目
詳しくはHP・電話でご確認ください。
公式HP 屋内交流・遊戯施設「ちゃいるも」 – 道の駅るもい【公式】
電話 0164-56-0870
※掲載の内容は取材時(2022年9月)の情報に基づきます。
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文|HBCアナウンサー 渕上紘行
テレビ「ブラボーファイターズ」やラジオ「ガンちゃんの世界一面白いプロ野球の番組」「鶴岡慎也の焚き火トーーク」など北海道日本ハムファイターズに関する番組を中心に、野球・サッカー・スキージャンプ・バスケ・高校ラグビー・ゴルフとHBCのスポーツ中継全般に携わる。入社20年目、神戸市出身。Instagramも更新中!
Edit|nabe (Sitakke編集部)