北海道を代表する、世界的なリゾート地ニセコ。
そのニセコ発!
いま話題のドリンクがあるんです。
その名も「発酵ジンジャービア」。
一体どんなドリンクなのでしょう?
黄色いキッチンカーが目印の、こちらがその醸造所。
■HAKKO GINGER
住所:倶知安町岩尾別44-55
電話:0136-25-4730
営業時間:午前8時~午後6時
休:土曜・日曜
こちらのキッチンカーで販売をおこなっていて、後ろの建物でドリンクを醸造にしているんだそう。
移動販売車には、瓶詰めされた、色とりどりの「発酵ジンジャービア」がずらり。
そもそも発酵ジンジャービアとは一体??
「ビア」という名前から、お酒の一種のように思われますが、実はお酒ではないんです。
ショウガ、レモン、とうがらし、はちみつなどに酵母を合わせ、発酵させて作っているドリンク!
そこに、北海道各地のフルーツなどを合わせて、オリジナルフレーバーのジンジャービアを作っています。
現在は15種類を製造しているそう。
発酵中はアルコールが少し出ますが、子供や妊娠中の女性など、誰でも安心して飲めるよう、発酵中に出るアルコールはすべて取り除いているんだとか。
お酒好きの方は、ジンやウオッカなどのお酒と割って味わうのもおすすめだそう。
この発酵ジンジャービアを作っているのが、前田伸一さん。
実は、すごい経歴と情熱の持ち主なんです!
オーストラリアでシェフとして、12年働いていた前田さん。
現地で出会ったのがジンジャービアで、その美味しさ、ジンジャーエールとの違いに驚いたそう。
日本に帰国して北海道でレストランを開こうとした際、国内でジンジャービアを作っているところが一軒もないことに気づき、「じゃあ自分で作ろう」と決意したんだとか。
2018年から製造をはじめ、2020年に醸造所は完成しました。
しかし、そこに至るまでには、大きな苦労が。
主な原料であるショウガが、北海道では生産されていなかったのです。
そこで・・・
「北海道産のショウガを作りたい!」
なんと、高知のショウガ農家に修行へ行き、農業を学んだそう!
「北海道ではショウガは作れない」と最初は言われたそうですが、ニセコの農家さんと試行錯誤し、見事ショウガの栽培に成功。
今では6軒ほどの農家さんが年間1トン近くのショウガを生産するまでになったんだとか!
とことん北海道産にこだわります。
現在は15種類製造しているジンジャービア。
前田さんが1番最初に作ったのが、こちらの「HAKKO GINGER No.1」。
オーストラリアで飲んだ味を再現したものだそう。
もちろん瓶で飲んでもおいしいのですが、おすすめは、ワイングラスで飲むこと。
発酵しているドリンクならではの香りを、しっかりとグラスで楽しんでほしいそう。
ジンジャーの香り、そしてうまみがしっかりと味わえます。
ぴりっとした炭酸とも相まって、飲みごたえ抜群です。
それは発酵の力だと語る前田さん。
「発酵しないと出てこない『味わい』『香り』がある」といいます。
さらにおすすめは、仁木町産のナイアガラという品種のブドウを使ったジンジャービア。
ワインに負けない強い香り!!
まさにスパークリングワインです。
「僕の目指すところは、ソフトドリンクの代わりじゃなくてシャンパンに代わるもの」と語る前田さん。
発酵ジンジャービアが、新たな北海道名物のドリンクになるかもしれません。
商品は醸造所や、オンラインストアでも購入できます。
HAKKO GINGER公式オンラインストア
こだわりのつまった発酵ドリンクの魅力を、体感してみてはいかがでしょうか。
※掲載の内容は番組放送時(2022年9月13日)の情報に基づきます。