2022.10.11
暮らす子育て中は、家事・掃除・片付け・仕事など、育児以外にも一日にやらなければいけないことがたくさんありますよね。
それなのに子どもに散らかしたおもちゃを片付けるように言っても「やだ!」。片付けてくれたと思ったら、おもちゃを寄せただけ。
結局、寝かしつけた後に片付けたり、朝起きた後に散乱したおもちゃを見て思わずため息……そんな状況が日常茶飯事という方も少なくないはず。
今日は片付けアドバイザーである筆者が、やりがちだけど実は子どもの片付ける意欲を奪う言動と、一度試してほしいことをご紹介します。
片付けはゴールを決めることが重要です。ゴールが曖昧だと、片付けたと思っている子どもに対して、「全然片づけてないでしょ!」とママが怒ってしまうことも。
たとえば、ママにとっての片付け終わりは「あらかじめ決めた収納場所にしまい、床に何もない状態」。子どもにとっての片付け終わりは「散らばったおもちゃを1つの山にまとめて端に寄せた状態」。
このように認識のズレが生じている場合があるので、親子で話し合い片付けのゴールを設定しましょう!
参考として、ゴールの例を挙げます。
・部屋の端におもちゃを寄せる
・大きいボックスに入れる
・種類別に分けてしまう
お子さんの年齢を考えながら話し合って一緒にゴールを決められると、片付け終わりの状態にママが驚くことは少なくなりますよ。
片付ける時間やおもちゃのしまい方を一度決めると「必ずその通りにしなければ」と思いがち。
しかし、片付け時間やしまい方は実際に試してみないと自分の子どもに合っているかわからないことが多いです。思うように片付けられない場合は、お子さんにどんな方法ならできそうか聞きながらいろいろなやり方を試してみてくださいね。
ときには、時間を守れない日や疲れて何もやりたくない日もあると思います。そんな日は早く寝て、次の日起きてから片付けてもいいのではないでしょうか。
以前は筆者も言っていたので、言いたくなる気持ちはとてもよくわかります。
ただ、「捨てるよ!」と伝えても子どもたちは全然片付けてくれないどころか、「どのおもちゃも捨てないで」と言うようになってしまいました。
しかし、「捨てるよ」と言うことをやめ、これまでご紹介した方法を少しずつ実践するようになってからは、子どもたちも片付けてくれるようになったのです。
伝えてすぐにはできないことも多いですが、繰り返し伝えたり言い方を改善したりすることで、片付けられる習慣がついていきますよ。
お子さんにもタイプがあるので、その人に合った方法を模索していくことが大切です。
いつから始めても遅くはありません。今回ご紹介した方法も、まずは試してみようという感覚で大丈夫。親子で楽しく片付けられる方法を探してみませんか?
文:佐藤ゆきこ(整理収納アドバイザー)
【画像】foly、ikumi、MaCC / PIXTA(ピクスタ)