2022.06.20

暮らす

今年の夏も"猛暑"ってホント?暑さに負けないためには【気象予報士コラム】

「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。

先日、気象台から発表された3か月(6月~8月)予報によると、今年の北海道は、いつもより暑い夏になりそうです。

本格的な暑さがスタートする前に…”熱中症対策”しませんか?

今年も、夏の高気圧(太平洋高気圧)の勢力が北海道付近で強く、平年より暑くなりそうです。北海道では、最高気温が35度以上の「猛暑日」になることは以前では珍しいことでしたが、ここ数年では増えていて、去年まで5年連続で猛暑日を観測しています。

カラダが暑さに慣れていないと、熱中症リスクも高まります。

そこで今回ご紹介したいのは、「暑熱順化(しょねつじゅんか)」という仕組み。
暑い日が続くと、徐々に体が暑さに順応し、暑さに強くなるということです。
環境が変わってもしだいに適応できる能力は、人体が持つすばらしい機能ですが、一方で、急激な変化にはなかなか対応できません。

暑熱順化がしっかりできているカラダは、体内の熱をうまく外へ逃がし、体温が上昇しにくくなります。できていないと、体内に熱がこもって体温が上がり、熱中症の危険性が高まります。

「暑熱順化」に適したカラダづくりのためには、日常生活でも「汗をかく」ことが大切です。30分程度のウォーキングを週5回、2日に1回を目安にシャワーだけでなく湯船につかることも有効です。暑熱順化には、数日から2週間程度かかるので、暑くなる前から早めに行うのがおすすめです。

(「暑熱順化」イメージ イラスト制作:児玉気象予報士)

もちろん暑くなる時は、帽子や日傘で直射日光を避ける、のどが渇く前にこまめに水分補給をする、室内でも風通しを良くするなどの熱中症対策も欠かさずに行ってください。

テレビやラジオでも、暑さが厳しくなる日は注意を呼びかけます。
6月の北海道は、まだまだ気温の変化が大きく、急に厳しい暑さがやってくることもあります。毎日の天気予報で予想最高気温もしっかりチェックして、暑い夏を健康に乗り切りましょう!

天気予報のチェックを、お忘れなく!

***

児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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