2026.10.27
ゆるむ
まるで、花束を抱えているようです。
エゾナキウサギが口いっぱいにくわえているのは、赤やオレンジ色に染まった高山植物。
エゾナキウサギにとっては、これから始まる長い冬を生き抜くための大切な「ごちそう」なのでしょう。
エゾナキウサギは冬眠をしません。
雪が積もる前にせっせと草や葉を集め、岩と岩のすき間に蓄えておきます。
大きな岩が幾重にも重なり合うその下には、私たちの目には見えない、迷路のようなすき間が広がっています。
エゾナキウサギたちは、その岩の下を行き来しながら、蓄えておいた「ごちそう」を少しずつ食べ、春が来るのを待つのです。
今年の大雪山は、初雪こそ遅かったものの、10月中旬には本格的な雪の季節を迎えています。
標高の高い場所では、このまま根雪になってしまうのかもしれません。
やがて岩場も深い雪に覆われ、エゾナキウサギたちの姿を見ることもなくなります。
雪の下の小さな世界では、秋のうちに集めた色とりどりの「ごちそう」に囲まれた、エゾナキウサギたちの長い冬が始まるのですね。
■ シマエナガに出会うには?場所や鳴き声、上級編まで 北海道の野生動物を撮影して約40年のカメラマンが解説
■ シマエナガの大好物は?人気者になったのは、あの赤ちゃんに似ていたから!? 北海道の野生動物を撮影して約40年のカメラマンが解説
パートナーメディア