2026.08.14

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湖の底でまろやかに熟成…父娘で情熱を注ぐ「畑」の酒米づくりがつなぐ新たな挑戦

北海道東部の屈斜路湖の底に日本酒を沈めて熟成させるプロジェクトが始まりました。
挑戦するのは、酒米作りに情熱を注ぐ父娘です。

永谷俊さん(56)と娘の優奈さん(20)。親子が運んでいるのは日本酒です。

ここは日本最大のカルデラ湖、屈斜路湖。
この湖の底で日本酒を長期熟成させる初のプロジェクトが始まったのです。

北海道弟子屈町で農業を営む永谷さん親子と、空知地方の新十津川町の「金滴酒造」がタッグを組みました。

酪農が盛んな弟子屈町で、3年前から畑での米栽培=陸稲に取り組む永谷さん。
2026年度、新たな挑戦として日本酒造りに特化した酒米「きたしずく」の栽培を始めました。
陸稲での酒米の栽培は北海道内ではめずらしい取り組みです。

「水田のお米もすばらしいが、畑は畑で地元ならではで味わえる味かなと」

2027年の酒造りを見据え、今回は空知地方で収穫された「きたしずく」で仕込んだ日本酒を湖の底へと沈め、味わいの変化を検証します。

優奈さんは「若い子でも飲みやすく、おいしいねと言ってもらえるようなお酒をつくりたい」と意気込みます。

深さは約40メートル。水温は、年間を通じて6度ほどで4か月程度寝かせます。

金滴酒造の名取重和社長は「まろやかになるのは間違いない、これはもう実証済み。角がとれる」と話します。

金滴酒造は、これまでにも地元のダムのトンネルなどユニークな熟成方法に取り組んできましたが、水の中に貯蔵するのは創業120年で初めてです。

「金滴酒造は今年で創立120年、120本120日貯蔵する」と特別な思いをもっています。

永谷優奈さんは「来年に向けて期待もあります。成功してもらいたい」と期待を込め、父の俊さんは「来年地元のお米の酒を沈めるようなプロジェクトを本格的にできればいい」と先を見据えます。

地元が誇る湖はどんな酒に育ててくれるのか。
父娘は、早くも夢に酔いしれています。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年7月8日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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