「終活」という言葉がめずらしいものではなくなった、人生100年時代の今。

大切な人だからこそ、「最期」や「いなくなったあと」を想像することはどうしても後回しにしてしまいがち…。

だけど、大切な人だからこそ、大切に考えたい、大切なことが「終活」には詰まっています。

連載「親の「終活」を考える」では、Sitakke編集部も自分事で「親世代の終活」に向き合います。

「いえイェーイYeah!」で遺影を

北海道七飯町で、暗く重いイメージがある遺影を生前に楽しく撮影するイベントが開かれました。参加者たちの思いはさまざまです。

カメラに見せるとびきりの笑顔。
撮影しているのは人生の終わりを見据えた「遺影写真」です。

七飯町で開かれた遺影撮影イベント、「いえイェーイYeah!」です。

「家」にいるようにくつろいだ表情の「遺影」を撮影してもらおうと、地元の看護師らが企画しました。

プロのカメラマンはもちろんスタイリストや介護美容セラピストが参加者の魅力を最大限引き出します。

「若返るというか、ワクワクする、どんな顔になるのか」

函館市に住む二階堂京子さんは人生を映し出す遺影の撮影に「宝物」を持参しました。

「主人と一緒に撮りたいなと思って。ネックレスの中に入っています、一緒に来ました。気に入った写真を残したかったのでちょうど良かった」

2025年11月に続いて2度目となったこのイベント。
きっかけは、開催場所のレンタルスペースの運営者、稲垣明美さんの実体験でした。

「父親が亡くなったとき、悲しんでいるなかで遺影を探すのがつらくて。いい写真で最後残せたらいいなと思って」

突然の悲しみの中で手持ちの写真を無理やり引き伸ばしたり、集合写真から切り抜いたりと家族の負担になるのが遺影選びです。

「息子からの提案で参加した。すごくステキ、カメラマンさんに『笑顔で』って言っていただいた」

「こういう機会ってなかなかないと思うので、周りにも伝えていきたい。地域にとってもすごく必要なものだと感じた」

参加者からの評価も上々です。

イベントでは、遺影の撮影だけでなく、フリーランスの「まちの看護師」との面談もあります。

血圧の測定や、体調カラダの不安なども相談でき遺影の撮影を通して地域との繋がりを生み出します。

看護師の中田しおりさんは「いつ何があるかわからない、自分らしい写真をそのまま残しておくっていうので、年齢は関係ないのでみなさんに参加してもらいたい」

本人の魅力が詰まった遺影は今を生きる気力を生むだけではなく、残された家族の心も支え続けます。

遺影の撮影イベントは11月19日にも開かれる予定です。

連載「親の「終活」を考える」

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年6月5日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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