
北海道内の子どもたちの体力低下が課題となる中、札幌の中学校で「運動が苦手な人でも楽しめる」という、新しい体育の授業が行われています。
床に映し出されるもぐらたたきに、ゲームセンターでよく見る「音ゲー」も?

遊んでいるように見えますが、これは札幌の宮の森中学校で行われているれっきとした体育の授業です。
AR=拡張現実を利用した運動ツール「DIDIM」は120種類ほどのコンテンツがあり、体力の向上だけでなく、コミュニケーション力や主体性の向上を目指しています。
また、猛暑や雪などで屋外での運動が制限されるなか、天候に左右されずスペースもとらずに運動できるというメリットもあります。
宮の森中学校では、半年ほど前から導入されていて、「DIDIM」の共同研究を行う札幌国際大学の安井政樹准教授が、その効果を検証しています。

「楽しいけどすごい疲れて」
「身長とか生まれつきで勝敗が変わらないのがいい」
「最高です、体育これから全部これで」
このゲーム感覚の「楽しさ」が、体育を好きになる一歩だと言います。
普段、運動をまったくしない記者が体験したのは、30秒ほど高くももを上げてキャラクターの進んだ距離を競うレースです。

札幌国際大学教職センターの安井政樹准教授は「『30秒もも上げ』と言うと子どもたちもしんどい。このゲームだと息が上がるくらい楽しくできるのでもってこいだと思う」と話します。
毎年実施されている調査によりますと、北海道内の子どもたちの体力は、一部の種目を除き全国平均に届いていません。
北海道教育委員会は、「運動が楽しい」と思ってもらえるような体育の授業を目指しています。
安井准教授は「無理やり走らされて体力がついたとしても運動が嫌いになったら意味がないので、汗流す気持ちよさ、体を動かす楽しさを伝えていくのが今の体育で一番大事なこと」と話していました。

安井准教授らは今後、効果を検証しながら、実施する学校の拡大を図る方針です。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2026年4月28日)の情報に基づきます。
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