2021.12.24

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【お悩みQ&A】ついつい嫌いな人のSNSをチェックしちゃいます。本当は見たくないのに…。どうしたらいい?

は~い皆さん、ごきげんよう!お悩み相談コラム担当・満島てる子です。札幌でちょこまかと何かをしている“ 女装子 ”のゲイで~す!最近ほんとに寒い毎日だけど、みんな元気してるかしら。あたし?あたしは震えるくらい凍えてるわよ!

もちろん寒いのも理由のひとつなんだけど、最近は特に 全然布団からプリズンブレイクできなくて困っちゃう。その主たる原因は、なんといってもスマホ。目の前のやらなきゃいけないことから目を逸らして、横になりながらスマホをいじくりたおしてたら、いつの間にか1時間経過とかザラなのよ。YouTubeやらTwitterやら見てたら「この人ウケる。ほかにどんなこと書いてるんだろう」「へ~こんなことあったのね。詳しく調べてみよう」って連鎖に次ぐ連鎖で、見てるのやめられなくなっちゃうのよね。
休みの日なんかそのせいで、起き上がらないまま外がいつの間にか暗くなってたりしていて……あ~ん、ジーザスって感じ。

そんなSNS依存気味なあたしなのですが、思わず「わかる!」と言いたくなってしまうお悩みが、先日、応募フォームの方に来ていました。今回はそちらをご紹介させてください。

今回ご紹介する「お悩み」

「嫌いな人のSNSをずっと見てしまいます。何をしたのか、何を食べたのか、どんな投稿をしているのかをいつも確認してしまいます。気にしないのがいいということを理解しているのに、暇さえあればパトロールしてしまう自分が嫌になります。どう心掛けたら気にならなくなるのでしょうか?」(京都府・K市・20~24歳)

まさかの京都からの投稿っていうのにもビビったんだけど、内容が本当にえぐたらしいぐらい共感できちゃって、最初見たとき「やだ~ん!」って思わず声出ちゃったわ。お悩みお寄せいただき、どうもありがとうございます!

いやぁ、嫌いな人だったり苦手な人のSNS、あたしもあえて過去の投稿までさかのぼって見てしまうタイプなんです(そんなことしちゃう相手なんて、片手で数えるほどしかいないけどね)。なんでなのかしら、そいつのことなんて1ミリも考えたくないはずなのに、チラッとアカウントとかを見かけたりすると、スマホをスクロールする手が止まらなくなっちゃうのよ。皆さんはどうかしら?そんな経験あったりしませんか?

不思議よね。多分なんだけれど、嫌いだからこそ「またこんなこと書いてるわ、くっだらない」って相手の弱みを探したり、「あたしのこと悪く言ってないでしょうね」って書き込みを監視したり、そういうことを無意識のうちにやりたくなっちゃってるんだろうとは思うの。投稿者さんみたいに、作った食べ物の写真をその人がアップしてたりすると、そんな些細な日常の投稿すらきちんとチェックして、「小ネギの切り方が雑」「サラダにクルトン入れればお洒落だと思ってるわ、コイツ!」なんて突っ込み、いちいち入れたりしてね。

あ~やだやだ。なんだか自分のやってること振り返りつつ書いてたら、段々むなしくなってきたわ……。苦笑
相談文にもあるように、気にするだけ無駄だってわかってるのにね。
なんかふと時間があったりすると知らないうちにアプリを開いちゃって、結果ネットパトロール。まさに「悪癖」そのもの。
ダメなパターンにはまっちゃうたび、投稿者さんと一緒で、自己嫌悪を抱いてしまがちなのでした。

あたしなりのAnswer

さて、そんなSNSの罠に囚われがちなあたしではあるのですが、一応自分なりのルールを決めて、できる限りマイナスの感情から距離を置くように気を付けています。そのルールっていうのが、この3つです。

自分で文字に起こしながら笑っちゃったけど、嘘のようで本当に決めてる3か条なの。これを意識するようになってから、ネット上ではあるけれど、どう頑張っても好きになれない人のアカウントから、わりかし適切な距離を置けるようになった気がします(ダメな時はダメだけど)。

憎悪の感情って恐ろしくて、一度その原因が目に入るとどんどん増幅するところがあるというか、簡単なきっかけで雪だるま式に大きくなっていってしまうもの。
しかも、自分でじゃあ気軽に制御できるかというと、なかなかコントロールできるようなものではなくって、負のエネルギーに引きずられることで、日常生活に支障が出るような場合もあったりすると思うんです(ふつふつと湧いてくる怒りがどうしても収まらなかった日、お客さんに「なんか顔、般若みたいでやばいわよ?」ってたしなめられたこと、あったっけかね……)。

だとすれば、もう徹底的に「見ない」ようにするっていうのが、あたしたちにできる最善の選択な気がするの。
しかも幸いなことに、どのSNSにも自分の視界というか、表示される内容をコントロールできる機能が基本備わっているんだから、それを使わない手はないと思うのよね。
リアルなつながりがあったりするとちょっと最初は心苦しいかもしれないけれど、相手を認識しないように設定を変えることで、根っこから断つというか(まあ③とかは、SNS上の何かとかじゃなくてほぼ物理技だけどね。笑) 。

色んな情報を得たり、誰かとコミュニケーションを取ったりすることが、SNSをメインとして行われるこの昨今。そんな時代だからこそ、あえて自分の感知する範囲を狭めることが、ひとつのリテラシーとして有効になるはずです。だとすれば、そのために使えるシステムは何でも使ってみるのが吉。

投稿者さんがどうやってSNSを使いたいかという、そのスタンスにもよるかもしれませんが、この3つのルール、もしよければ参考にしていただけると幸いです。(「スマホ投げたら壊れた!」ってクレームは受け付けないわよ!笑)。安らぎのあるネット生活が送れるよう、お互いこれからも工夫を凝らしてみましょう。ファイトよ!

ま・と・め

というわけで、今回のお悩みはいかにも現代って感じの内容で、なんだか自分の生活とネットの関係についても、改めて考えさせられました。今となってはほとんどの人がスマホ持ちだし、それ前提で社会が成り立ってるの、基本的に便利なんだけれど時に窮屈だったりもするのよね。……てかなんかさ、あまりにも普及しすぎてるせいか、「インターネット」って言葉すらちょっとレトロに感じるの、あたしだけかしら?Windows98が入った父親のパソコン使って、ポストペットで友達とやり取りしてた頃が本当懐かしいわ~。「ブラクラ」って単語とか今や通じなさそう(何言ってるかわからないって?うん、気にしないで!)。

ではでは皆さん、Sitakkeね~!

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「連載コラム・てる子のお悩み相談ルーム」
文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:なべ子(Sitakke編集部)
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満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。LGBTパレードを主催する「さっぽろレインボープライド」の実行委員を兼任。) 2021年7月よりWEBマガジン「SItakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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