2021.12.19
暮らす「天気を味方にすると、暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の”見方”を気象予報士がお伝えします。
冬至を前に、昼間の時間が短くなっています。冬の北海道は日本で一番、夜が長~い場所なのです。
12月22日は「冬至」で、これからの時季は一年で一番夜が長い(昼間が短い)期間に入ります。22日の札幌の日の出時刻は午前7時3分、日の入り時刻は午後4時3分なので昼間の長さは9時間、夜の長さは15時間となります。
東京や那覇と比べると、北海道の夜が長いことが分かります。
北海道の夜が長い理由は、「地球が傾いているから」です。地球が全く傾いていなければ、一年中その場所の昼と夜の時間は同じで、
季節もなくなってしまいます。日本では一年中、春や秋のような陽気になってしまうのです。
地球が傾いているから、太陽に照らされる時間に変化が起きて、四季がはっきりするのです。また、緯度が高いほど、太陽に照らされる時間の変化が大きくなり、
南極や北極に近い所では、一日中太陽が出てこない極夜(きょくや)や反対に一日中太陽が出ている白夜(びゃくや)が発生します。
そのため、東京や那覇より緯度が高い北海道が、この時期は日本のどこよりも夜が長くなるのです。
暗い時間が長いと、気分も少し暗くなってしまう…という方もいらっしゃるかもしれませんが、街中を彩るイルミネーションが日本のどこよりも長く綺麗に楽しめるのは北海道の特権かもしれませんね。
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協力:HBCウェザーセンター 気象予報士:児玉 晃
児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。
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