2026.03.01

出かける

「おしるこ」が命をつなぐ?美しい雪山にある「真っ暗な恐怖」… 北海道での救助最前線を取材

夜通しの活動と、言葉の壁

救助活動は過酷を極めます。

道警山岳遭難救助隊の長野悟武巡査長は、「午後4時くらいに通報が入って現場に行き、ふもとに下ろしたのが午前3時。疲労に負けず声を出し続けるというのが一番苦労したところ」と振り返ります。

また、山中で出会った外国人に対し、作田警部は英語で安全を呼びかけます。

「There are many many alpine accident.(山岳事故が相次いでいます)」

「Do you have avalanche beacon?(雪崩ビーコンは持っていますか?)」

「Please act safety.(安全に行動してください)」

これに対し、外国人スキーヤーも「Yes, ありがとうございます」と応じていました。

道警は、バックカントリースキーは、雪山登山と同じ程度のリスクがあると話します。

作田警部は、「山に入るならば冬山登山ができるくらいの知識・経験・装備品を整えなければいけないと思いますし、それが備わってなければ、入ってはいけません。非常に危険ですから。命を落とすことにつながるので」と、厳しく注意を促します。

アナログな工夫も駆使して

バックカントリーで遭難するのは8割が外国人というデータもあります。道警は、コミュニケーションをとるためにさまざまなツールを用意しています。

一つは「翻訳カード」です。「Do you have any pain?(痛みはありますか?)」といった言葉を中心に準備しているといいます。

スマートフォンなどの翻訳アプリもありますが、冬山ではバッテリーが切れたり、電波が届かなかったりするときに備えて、カードを持ち歩いています。これは隊員が自ら提案して、手作りしたものだそうです。

さらに、ポケットティッシュに4コマ漫画で啓発も行っています。 実際にあった遭難事故をもとに、セリフを英語で書いた4コマ漫画をつくり、配布しています。バックカントリーでスノーボードを楽しんでいた人が、崖に気づかずに転落。足をけがして動けなくなってしまうというストーリーです。

道内ではこの先の時期もウィンタースポーツを楽しめますが、安易なバックカントリースキーは、やはり危険です。しっかりとした準備と知識を持って、安全に楽しみたいですね。

取材・文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あま

※掲載の内容は、HBC「今日ドキッ!」放送時(2026年2月13日)の情報に基づきます。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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