そして意外なのは「昆虫」。
多くの昆虫は春~秋にかけてが活動期なので、冬の間はほぼ姿を見ることはありません。
そんな中、あえて冬に成虫になって活動する虫がいるんです!それがこのセッケイカワゲラという昆虫。

大きさは1.5センチメートル程度で細長い形をしています。夏の間は川の中で幼虫時代を過ごして、雪が降る頃に成虫になって陸に上がってきます。寒すぎても動かないので、気温が0度前後で雪晴れた日によく見かけます。
一説では婚活しながら上流に向かっている、ということですが、たまに尾根の上でも見かけるのでまだまだなぞ多き昆虫です。「虫と言えば夏」と思い込んでいる方が多いので、思いがけない出会いに感動される方も多いです。
お客様に案内すると「何食べてるんですか?」と聞かれることが多いんですが、昨年なんと貴重な食事シーンに遭遇しました!

どうやら地面に落ちてきた種を食べているようです!他にも食べているものはあるかもしれませんが、ここまで生き残っているということは冬に成虫になってもなんとかなっているということなんですね。
このように、実は冬の森は鳥探しを楽しんだり、野生動物を身近に感じたり、昆虫の戦略を目の当たりにしたりと、夏とは違った生きものたちの生き様を楽しむことができる季節なんです!
1月の記事で紹介したスノーシューがあるとより自由に森を散策できますので、ぜひ冬の森を満喫してみてください!
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。
※掲載の内容は記事執筆時(2026年2月)の情報に基づきます。
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