
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
札幌にある「滝野すずらん丘陵公園」の「滝野の森ゾーン」から、森の住人KENTAが、自然の魅力や楽しみ方を伝える連載です。

前回は、シマエナガやエゾリスなど、冬の森にいる生きものたちをご紹介しました。
でも、野生動物たちは警戒心が強く、なかなか生で見るのは難しいのが現実です。
しかし、夏と違うのは「そこにいた」という証拠がたくさん残っていること。
今回は、雪に残されたメッセージである「痕跡」や、冬にだけ見られる不思議な「昆虫」についてお伝えします。
例えば「足跡」。何の動物の足跡か、考えながら写真を見てみてください。

一見するとガイコツみたいにも見えませんか?
奥に大きめの足跡が2つ、手前に小さい足跡が2つあってカタカナの「ハ」の字に見えますが、これはエゾリスの足跡です。軽快に森を走り回っているのが伝わりますね。

小さいのが縦に2つ、大きいのが手前に2つ。
「1、1、2」みたいに見えるのがユキウサギ。小さいのが前足で大きいのが後ろ足。跳び箱のようにジャンプしながら木柵側から走ってきた跡です。
ちなみに、右に伸びてる一本道はキタキツネです。モデルのように1直線に歩きます!

小さな跡が連続してついているのは、穴から出てきたネズミの足跡。
右側の跡を見ると真ん中にしっぽの跡が残っているのがわかります。左はおそらく軽くジャンプして移動した跡です。
他にも森の中を歩いていると動物たちが食事をした痕やフン、休憩した痕などを見つけることもあります。

手前の茶色いクッキーみたいなのがユキウサギのフン。草や枝を食べているので匂いはしません。

ユキウサギの食べた痕。前歯で噛み切った痕がはさみで切ったみたいになります。

俵型の小さなフンはエゾモモンガのもの!
滝野の森でもなかなか姿を見ることはありませんが、これがあると近くに巣がある可能性があります!実際過去にはフンのあった場所に監視カメラを置いたら写ったこともありました!!


曲がった枝の下のスペースはエゾシカが休憩した場所。ちゃんと屋根付きの場所を見つけて休んでいます。
雪が降った後の森で新鮮な痕跡を見つけると、さっきまでそこにいたような感覚になり、「実はどこかから見られてるのでは?」という気分になります。動物たちの気配を身近に感じられるのも冬の森ならではの楽しみです。
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