洋菓子の館には、店の奥にもうひとつ大切な場所があります。

昭和の面影を残す「喫茶室」。
いまも、常連たちの憩いの場です。

番組スタッフ:「みなさん何歳ぐらいからこちらのお店にいらっしゃっているんですか?」小樽のサークル仲間:「高校生、10代。18~19歳ですね」
番組スタッフ:「みなさん何を食べられているんですか?」小樽のサークル仲間:「クリームぜんざいです」

喫茶室では店頭に並ぶケーキを味わえるのはもちろん、長年親しまれてきた「クリームあんみつ」も人気のひと品です。

実は、洋菓子の館は一度倒産を経験しています。
時代の流れの中で経営は次第に厳しさを増し、80年以上続いた老舗は2013年、その歩みを一度止めることになりました。

その後、地元で飲食店を営む会社が事業を引き継ぎ、「洋菓子の館」は「館ブランシェ」と名前を変え新たな形で再出発します。
時代に合わせた新しいやり方で店を立て直そうとする一方、現場ではこれまでとは違うスピードや考え方に戸惑いながら手探りの時間が続いていました。

そんな中、館が大切にしてきた時間をこの場所に残したいと店の名前を再び「洋菓子の館」に戻すことを願いでたのが、ベテラン職人の武田さんと当時は見習いだった現社長の増田さんでした。

増田社長:「もう昔から来ているお客様の覚えめでたい名前というか、もう1回一度、1歩ずつでいいから原点に立ち返ろうという思いで名前を元に戻した」

武田さん:「1回リセットになっていいのではないかという気持ちは正直しましたね。発祥のこの場所からまたスタートするというのは、逆にいいことじゃないですか」
2人にとって店名を戻すことは、忙しさの中で忘れかけていた最初の気持ちを思い出すための、きっかけにしたかったのです。

増田社長:「武田がよく『おれはただ単純にお客さんの“館のケーキが食べたい”、そのケーキを作り続けることしかできないんだ』と言うんですけれども、それってものすごく重要なことというか。それを大切にしたいんですよ。もうとにかく武田なんですよ。すごく言い方が恥ずかしいですけれども、多分大好きなんでしょうね」

武田さん:「すごく大事なパートナーということはもうこれ絶対に間違いないのですが、だけどそれを通り越して、ちょっと変わりものといえば変わりものだけどね!変わっているよね!ものすごくやっぱり、頼りになる…最高のパートナー」
きょうも『洋菓子の館』には、それぞれの思いを胸にお客さんが足を運びます。

札幌在住:「札幌です。いま、うちの姉がちょうどグループホームに入っていまして、何を食べたいと言ったら『館さんのケーキを食べたい』ということで、ショートケーキを買いにきました」
番組スタッフ:「札幌からわざわざ?」札幌在住:「そうです、そうです。やっぱり館さんのケーキが食べたいって」

武田さん:「特にうちみたいに、おじいちゃんおばあちゃんの代から、長いこと館のケーキを食べている方はたくさんいる。そのお客さんたちのおかげで、現実的にこうやって復活させていただいているんだから、もう感謝しかないですよ。もうこの世界しか私も知らないので、作っていればね、いいんですよ。嬉しいんですよ。あとにも先にもケーキ作りしか私にはありません」

住所:北海道小樽市花園1丁目
営業:0134-23-2211
定休日:午前11時~午後8時
定休日:水曜
※掲載の内容は番組放送時(2026年1月29日)の情報に基づきます。
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