「天気を味方にすると暮らしはもっと快適になる!」をテーマに、毎日の生活に役立つお天気情報の「見方」を気象予報士がお伝えします。
日中も気温は一ケタが当たり前になり、いよいよ平地でも雪が降る季節となりました。冷たい北風が身に染みる時期は、毎日の服装選びに迷いますよね。寒さや温かさの体感は、「気温」や「日ざし」の影響のほか、重要な要素がもうひとつあります。
それは「風」です。
一般的に、風速1メートルで体感温度が1℃下がると言われます。気温は5℃あったとしても、風速6メートルの風が吹いていれば体感的にはマイナスになるのです。
冬のお出かけは、予想気温だけでなく、「風」の情報が役立ちます。
低気圧や高気圧が描かれている「天気図」を見ると、ある程度の体感温度を予想することができます。
「等圧線」と呼ばれる、地図を横切るように引かれている線。
この線が北海道に3本あれば注意報クラス(風速がおよそ10メートル以上)になるおそれがあります。これを気温に換算すると、等圧線1本につき体感温度が2~3℃下がる目安になるのです。興味がある方はぜひ、気象庁の天気図で北海道にかかる等圧線を数えてみてください。
また、現在の風の状況はこちらでチェックできます。
さて、普段の防寒対策でよく知られているのは、「首」を温めることです。
マフラーなどで首を覆うことに加え、「手首」「足首」の防寒もお忘れなく!
ちなみに私は最近、腹巻きを愛用しています。腹巻きをして外を歩くと、体がポカポカしてオススメですよ。皆さんも、それぞれの防寒対策で、寒い冬を健康に乗り切りましょう!
ーーーー
協力:HBCウェザーセンター気象予報士:児玉 晃
児玉晃予報士が所属する気象予報士クリエイター集団「サキドリーズ」が運用するYouTubeチャンネルてんきよほうでは、日本全国の天気や季節の話題をわかりやすくお伝えしています。
<あなたに届けたい記事>
・扉を開けたら...世界観がおしゃれなテイクアウトのスイーツ店【3選】