2025.12.27
深める
やぁん。これも影響を受けた人やターニングポイントと一緒で、本当にめちゃくちゃたくさん心当たりあるのよねぇ。
でも、最近ますます身に沁みてきているという意味で、あえてひとつ挙げるとするならば。
学生時代読んだどんな哲学書や文学作品よりもはるかに、あたしは自分の上司の口癖のような一言が、ずっと心に響き続けている気がします。
ケンタさんは、札幌のLGBTQプライドパレードに、第1回の立ち上げから関わってきた方。
あたしが店長を務める7パウのオーナーでもあります。ラジオパーソナリティーとしても活躍中。
さっきのターニングポイントとして言及した2016年から。
ケンタさんはあたしに向けてずっとこの言葉を、折につけておっしゃっていました。
昔はその意味するところがわからなかったし、このフレーズの持つネガティブな響きが正直好きではなかったんだけれど。
最近は、自分の生きてきた道を振り返るたびに、様々なものを失ったんだなぁって実はしみじみ感じているのよね。
その上で。ケンタさんのこの口ぐせと照らし合わせることで。
「そうか。きちんと失ったからこそ、今の日々を得ることができているんだな」と、あたしは今、ある意味ポジティブに世界を見ることができています。
身近な人の一言が、深いところで自分を支える言葉になってくれています。
というわけで、読者の皆さんからいただいた質問、連載100本目を機にいろいろ応えてみました!
これでもまだまだ一部しかピックアップできていないのよねぇ。悔しいッ!
なんならここで取り上げたクエスチョンたちも、いつか一個一個、個別のコラムでもっと深く書きたいぐらいだわぁ。
たくさんの人に読んでもらえているんだなと、お悩みのお手紙やこうしたメッセージをいただくたびに、あたしとってもうれしく思っているの。
これからも「お悩み相談ルーム」の応募フォームまで、気楽にどんなことでも投稿しちゃってくださいね!
ではでは皆さん、次回も連載100回の特別編。「あたしなりのアンサー」の裏側を語っちゃいます…!
コンゴトモヨロシク!Sitakkeね〜!
***
★お悩み大募集中★
日常のモヤモヤからガチ相談まで…随時、応募フォームで受け付けています!みなさんからの投稿、お待ちしています!
***
文:満島てる子
イラスト制作:VES
編集:Sitakke編集部あい
***
満島てる子:オープンリーゲイの女装子。北海道大学文学研究科修了後、「7丁目のパウダールーム」の店長に。 2021年7月よりWEBマガジン「Sitakke」にて読者参加型のお悩み相談コラム【てる子のお悩み相談ルーム】を連載中。お悩みは随時募集しています。
■ -10℃でも車を「避難所」にできる技「車中泊が趣味」の防災士が楽しみながら実践&伝授!
パートナーメディア