2025.12.30

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札幌の「幻の住所」を追う…徹底調査で見えてきた発展と歴史のはざまのミステリー

実は、かつて北13条は

札幌市・住民情報課の下澗聡課長によると「一旦、1934(昭和9)年のときは、東11丁目を設定したが、道がないところに無理矢理設定した経緯がある」といいます。

驚くことに「北13条」には、かつて「幻の東11丁目」が存在していたというのです。
それは、地図上の線だけで区分けられた住所でした。

「北13条も地形上、道路がないところに設定をしていたので、1979年(昭和54)に11丁目を廃止した」

結局、1979年にこの「北13条東11丁目」は姿を消しました。
道路がない場所に設けられ、45年で消えた「幻の住所」だったのです。

札幌の街の奇妙な空白、札幌の発展と歴史の狭間に生まれた「小さなミステリー」でした。

調査結果です。

北13条東11丁目は、1934年に住所として存在しましたが、1979年になくなりました。
これは1934年の道の告示文ですが、ここに「東11丁目を欠く」と書かれています。

つまり、北14条より北の地域では、碁盤の目の整備以前から、「11丁目をなくす」ことが決められていました。

探してみると、意外と面白い住所が見つかるかもしれませんね。

文:HBC報道部もんすけ調査隊
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月28日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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