
篠路歌舞伎は、123年前の1902年(明治35年)に始まりました。
指導したのは、山形県から篠路村に入植した大沼三四郎さん。

高橋克依教授いわく「大沼さんは、根っからの芝居好きで、プロの役者を目指していたこともあったようで、仕事の合間を見つけては、東京まで何度も足を運んで、実際の芝居を観たりして研究に余念がなかった」といわれているそう。
「篠路歌舞伎は、非常にその質の高さから、近隣の村からも見学者が訪れていたとか、地方に巡業をして歩いたこともあると。子どもたちとか若者たちに歌舞伎などの日本の伝統芸能に親しんでもらいたい。今回の映画『国宝』は、その絶好の機会でしょう」

篠路歌舞伎が始まった理由は、当時村の若者の中には農閑期に博打をするものがいて博打より健全な歌舞伎に目を向けてもらおうということで始まったそうです。
歌舞伎の活動をすることで、村の若者全員に役割が当たり団結心も養われたということです。

篠路歌舞伎は、1934年(昭和9年)に一旦幕を下ろしますが、40年前の1986年(昭和61年)に「篠路歌舞伎保存会」が支援して「篠路子ども歌舞伎」として復活。
いまも篠路中央保育園の子どもたちに受け継がれています。

観た人によると、長いセリフも見事に演じ切ってすばらしいとのことです。
毎年、秋に篠路文化祭の一環として篠路コミュニティセンターのホールで上演されていて、一般の方も無料で観覧できます。
伝統芸能の魅力が若い人たちに伝わって新たな力で発展していくといいですね。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年12月3日)の情報に基づきます。
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