
コメの価格が過去最高値を更新。消費者の「米離れ」の声も聞かれるなか、コスパも良く、おいしい北海道米を作ろうと上川の農家が奮闘しています。
日本有数の米どころ、山形県で開かれた、コメのおいしさを競う全国コンテストは2025年で19回目。
伝統の大会には、全国の生産者から500点ものコメがエントリーしました。
名だたるブランド米のなかから、見事、決勝戦に進出したのは上川・当麻町の農家が出品した、北海道米「きたくりん」です!
舟山農産の舟山賢治さんは「北海道でもこういうおいしいコメが『ゆめぴりか』や『ななつぼし』以外にもあることを知ってほしくて『きたくりん』で参加した」と話します。

北海道米は「ななつぼし」や「ゆめぴりか」だけじゃない!「きたくりん」に情熱を注ぐコメ農家の思いを取材しました。
いまや全国2位の生産量を誇る北海道米。
道内の生産量は、エースの「ななつぼし」と「ゆめぴりか」で全体の7割を占め、そのおいしさは全国に知られています。

当麻町の米農家・舟山賢治(ふなやま・けんじ)さんは「ななつぼし」や「ゆめぴりか」など7種類の米を生産しています。
山形での全国コンテストには、あえて「きたくりん」で勝負に出ました。

「当麻町の学校給食で『きたくりん』を採用していて、学校給食に出すコメの栽培を任されているので、普通の品種よりも思い入れが強い品種です。そんなおいしいコメだったので、審査してもらえるうちに賞を取りたかった」
「きたくりん」の特長は「強さ」と「おいしさ」です。
病気や害虫に強く、農薬の量を減らして生産できます。
適度な粘りと、あっさりとした甘みで、食味では「ななつぼし」を上回ると評価されています。
道内で生産が始まって13年。当初は、各地で作付けする農家がいたものの、いまは、全体のわずか1.5パーセントにとどまっています。

「ゆめぴりか」のヒットで、北海道米のブランド力は格段に向上した一方、道外の生産者も、北海道に負けじと研究を重ね、ヒット作を送り出しています。
「お米マイスター」の資格も持つ舟山さんは味も良く、育てやすい「きたくりん」に、もっと光が当たってほしいと思っています。
「北海道のコメにもおいしくて新しいものが、いいものがどんどんできていることを知ってもらえるきっかけになるんじゃないかと」
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