2025.12.21
出かける樹木の葉っぱは木ごとに形が違いますが、冬芽も木によって様々です。冬に見つけてうれしくなるのは「もふもふ」系の冬芽。
代表格は春一番に白い花を咲かせる「キタコブシ」です。

毛皮のコートを身にまとっているみたいで温かそうです。もちろん手触りもふわふわ、もふもふです!
他にもカエデの仲間やヤナギの仲間も、もふもふの冬芽を持っています。

北海道の厳しい冬は、樹木にとってもがんばって乗り越えないといけないもの。なので寒さに耐えるために温かくして中の花や葉っぱを守らないといけません。人も寒くなるとダウンやコートを着て寒い冬を乗り越えようとしますが、樹木たちも同じです。
木や森を想像するとき、つい葉っぱがたくさんついた緑の景色を想像しがちですが、葉っぱが落ちて白一色になった森の中を歩いていると、寒さを乗り越えようとしていたり、春に向けてすでに準備を始めている樹木たちに出会うことができます。
冬の森には冬の森ならではの樹木たちの過ごし方があり、楽しみ方があるんです!
これから寒くて長い北海道の冬が始まりますが、今年の冬は温かい格好をして冬の森を楽しんでみませんか?
連載「森に行こう! ~身近な自然におもしろさが詰まっている~」
文:森の住人 KENTA
国営滝野すずらん丘陵公園 自然環境マネージャー。1978年札幌生まれ京都育ち。約6年間のサラリーマン生活を経て、森についての知識・経験ゼロの状態で滝野の森ゾーンの担当になり、様々なイベントの企画や広報、森づくりなどを担当。公園内にヒグマが侵入した際は専門家と一緒に現場の最前線で調査を担当。滝野の森staffXにて監視カメラを使った野生動物たちのリアルな様子などを発信中。
※掲載の内容は記事執筆時(2025年12月)の情報に基づきます。
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