2025.12.14

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「遺体は雪の中で見つかった」何があったのか?証言が食い違う… 札幌の舞台『納谷版~藪の中』見どころレポ

見どころ②同じシーンのはずが違って見える、その理由

舞台上では、周年パーティーの「あの日」が、それぞれの記憶に基づいて繰り返されます。
同じ場面、同じやりとりのはずなのに、少しずつずれていく…。言葉が変わることもありますが、言葉にしなくても、先ほどはなかった意味ありげな間や視線が生まれ、複雑な関係性が見えてくる瞬間があるのです。

それを可能にするのが、キャストの演技力です。
観客に一度見たはずの記憶を揺らがせ、書き換えさせるほど、まったく違った表情を見せます。

たとえば、舞台の序盤、写真左側で笑っている内崎帆乃香さん。何のわだかまりもない、純粋無垢な笑顔に見えます。

舞台後半…誰を、どんな感情で見つめたら、こんな表情になるのでしょうか…。

笑顔でリラックスしているように見える、小林エレキさん。仲のいいメンバーに囲まれて、楽しく飲んでいるように見えます。

それがこう…。

この表情の変化を見るだけで、いったい何があったのか、心の中に何を隠していたのか、気になってきませんか?

キャストそれぞれが語りだすたびに、それぞれの表情が変わり、伝わるものが変わっていくことが、大きな見どころです。

ダブルキャストで、上演日時によって同じ役を違う人が演じていることもあるので、見比べてみるのも楽しいかと思います。

Sitakke編集部

Sitakke編集部やパートナークリエイターによる独自記事をお届け。日常生活のお役立ち情報から、ホッと一息つきたいときのコラム記事など、北海道の女性の暮らしにそっと寄り添う情報をお届けできたらと思っています。

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