2025.12.14
出かける舞台は、芥川龍之介の『藪の中』を、脚本/演出をつとめる納谷真大さんが、演劇として現代版にアレンジして創り上げています。
芥川龍之介の『藪の中』は、ある殺人事件を巡って、関係者たちがそれぞれ異なる証言をするという形で物語が展開され、何が真実であるのかが分からず、読者に深い問いを投げかける文学作品です。
それは現代社会でも起こりうるのではないか…。
札幌の飲み屋の人間模様を描き、まったく新しい現代版としながらも、『藪の中』と通じる深いテーマを感じさせる舞台です。

常連客が楽しく盛り上がる、飲み屋の周年パーティー。
笑顔あふれるひとときですが、突然、ある騒動が起こります。
そのとき、「あれ?どうしてこうなったんだっけ?」と小さな違和感が生まれます。
数日後、パーティーに参加していた一人が、遺体となって発見されます。
何があったのか?あの日を知る関係者がそれぞれに記憶を語り始めます。

それが少しずつ、ずれていくのです。
さっき聞いた話と違う、と思ったり、見ただけではわからなかった関係性が判明したり…。
複数人の証言を組み合わせて、やっと事実に近づいたと思ったら、また違う証言が浮かび、矛盾が生まれ、どんどんと藪の中へと入っていくような感覚になります。

本当は何があったのか…。
ストーリーに引き込まれるうちに、深いテーマ性がにじみ出てきます。
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