2025.12.13
ゆるむシマエナガの長いシッポは、ただ単に長いだけではなく、彼らが生きていく上でとても大切な役割をしているようです。
シマエナガの大好物は、虫。
空中を飛んでいる小さな虫を追いかけ回して、空中で停止したり、急に飛ぶ方向を変えたりと、かなりアクロバティックな動きをしながら、小さな虫を次々と捕まえます。
そのアクロバティックな動きに役立つのが、シッポです。
シマエナガの長いシッポは、パッとひらくと、かなりの面積になって、まるで3枚目の羽のようです。
勢いよく飛んできて、急ブレーキをかけるときなどは、2枚の羽のほか、長いシッポも思いっきり開いて、全身で風の抵抗を受けるパラシュートや、船やボートの舵(かじ)のような働きをしています。

あと特徴的なのは、足の使い方。
「ニシキギ」という、秋の終わりに小さな赤い実をつける木があるのですが、シマエナガはその実が大好き。
その実を食べるときに、足を使ってその実をつかみ、口に運んで食べるのです。
まるで、人間が、リンゴにかじりついているよう。
他の鳥が、足でつかんだ食べ物を、そのまま口に運ぶのをあまり見たことがありません。
まだまだ不思議がいっぱいな、とってもスゴいシマエナガ…、でもときどき、顔の上に長いシッポが重なり「チョンマゲ」のように見えることがあって、お侍さんのようになっちゃうこともあるのですが。

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