2025.12.13
ゆるむ
冬の厳しさがピークを終え、ときどき気温がプラスになり始めると、イタヤカエデなどの木から、樹液(じゅえき)がしみ出し始めます。
樹液は、たくさん集めて煮つめていくと、あの甘〜い、メープルシロップになります。
シマエナガたちは、この樹液が大好き!
特に、昼の間にしみ出した樹液が、夜になって凍り、「つらら」のようになることがあります。
これを見つけたら、シメたもの!
きっとシマエナガたちが、次々とやって来るので、「つらら」の近くに隠れて、待っていましょう。
運が良ければ、10〜15分おきくらいに、シマエナガの群れがやって来て、「つらら」にかじりついたり、樹液が染み出た木に顔をくっつけて、まるでカブトムシかクワガタのように、夢中になって吸いまくるのを見ることができます。

たまに、口のまわりが黄色っぽくなっているシマエナガを見かけることがありますが、それは、ちょっと前まで、樹液に吸いついていた証拠です。
木から落ちた「樹液のつらら」を、試しになめてみたことがあるのですが、ごくごくほんのりとした甘みを、やっと感じたくらいで、天然のメープルシロップと言っても、想像していた甘さはありませんでした。
それでもシマエナガたちにとっては、長い冬がもうすぐ終わる合図でもある樹液は、森からのとっても大切な、プレゼントに違いありませんねー。
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