2025.12.13

暮らす

クマ1頭に灯油100リットル 駆除数17倍で「処理」が追いつかず冷凍庫に…自治体の負担

1頭の処理に灯油100リットル!?

江差町にある南部檜山清掃センターは、上ノ国町を含む周辺5町のゴミ処理を担う施設で、駆除したクマの焼却処理も行っています。

南部檜山衛生処理組合の上戸等場長によれば、2024年の処理量は年間で約30頭でしたが、ことしはすでに4倍を超える約120頭に達し、負担額も倍増しています。

「1日に2頭しか焼却できないので、だんだん処理が追いつかなくなっています。腐敗が進む場合には埋め立てという形をとっていますが、これまではほとんど適正に焼却できていたので、埋め立ての経験はあまりありません」と上戸場長は話します。

1頭の処理に使う灯油は約100リットル。
駆除されたクマの数が急増したことで、焼却施設の負担も大きくなっています。

2024年は年間3000リットルでしたが、ことしは11月中旬までに7000リットルを使用しているといいます。

しかし、焼却施設を増やすことは簡単ではなく、現状では人里に近づけないための対策を強化するしかないという意見が出ています。

ヒグマの出没に伴って駆除される頭数も増え、それが「負担」となる現実。
しかし、それを「負担」ではなく「可能性」として追求する取り組みもあります。

次回の記事でお伝えします。

文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい

※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月21日)の情報に基づきます。

HBC報道部

毎日の取材で「気になるニュース」や「見過ごせない事案」を、記者が自分の目線で深掘り取材し、「ニュース特集」や「ドキュメンタリー」を作っています。また、今日ドキッ!の人気コーナー「もうひとホリ」「もんすけ調査隊」も制作しています。最近は放送にとどまらず、デジタル記事、ドキュメンタリー映画、書籍など、多くのメディアで展開して、できるだけたくさんの人に見てもらえるよう心掛けています。北海道で最初に誕生した民間放送の報道部です。

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