
江差町にある南部檜山清掃センターは、上ノ国町を含む周辺5町のゴミ処理を担う施設で、駆除したクマの焼却処理も行っています。

南部檜山衛生処理組合の上戸等場長によれば、2024年の処理量は年間で約30頭でしたが、ことしはすでに4倍を超える約120頭に達し、負担額も倍増しています。
「1日に2頭しか焼却できないので、だんだん処理が追いつかなくなっています。腐敗が進む場合には埋め立てという形をとっていますが、これまではほとんど適正に焼却できていたので、埋め立ての経験はあまりありません」と上戸場長は話します。
1頭の処理に使う灯油は約100リットル。
駆除されたクマの数が急増したことで、焼却施設の負担も大きくなっています。
2024年は年間3000リットルでしたが、ことしは11月中旬までに7000リットルを使用しているといいます。
しかし、焼却施設を増やすことは簡単ではなく、現状では人里に近づけないための対策を強化するしかないという意見が出ています。
ヒグマの出没に伴って駆除される頭数も増え、それが「負担」となる現実。
しかし、それを「負担」ではなく「可能性」として追求する取り組みもあります。
次回の記事でお伝えします。
文:HBC報道部
編集:Sitakke編集部あい
※掲載の内容は「今日ドキッ!」放送時(2025年11月21日)の情報に基づきます。
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